インプラントの特徴
インプラントについて3月からお話ししてきましたが、
今回は
インプラント治療の特徴と利点・インプラント治療成功のための条件
についてお伝えします!
インプラント治療の特徴と利点
- 質の高い審美性
お口の中でどの歯がインプラントなのかわからないほど、自分の歯と同じよ
うに見えます。
- 機能回復
自分の歯のようにお食事できます。
- 残存歯や周囲組織の保全
残っている歯の負担を減らすことができ、歯周病の進行を抑えることができ
ます。
- 長期予後
入れ歯やブリッジなどに比べ、インプラントは長くお口の中で機能します。
この利点を得るためには大切なことがあります!
それがインプラント治療成功のための条件です。
患者さん側の条件
1.全身状態
2.局所状態
3.精神状態
4.口腔衛生状態
5.治療に対する理解と協力
歯科医師側の条件
1.適切な診断能力と治療技術
2.口腔衛生指導と管理
患者さんと歯科医師が連携していかないとインプラント治療は成功しないのです。
気になる方はかかりつけ歯医者さんにお尋ねください。
たつみ歯科さんへ医院見学に行きました。
先日、6月23日に宇都宮市のたつみ歯科さんに医院見学に行ってきました。
日本におけるMRC治療のパイオニア的存在である静岡市アヒルの子歯科子どもの矯正歯科クリニック塩田先生の講演にお誘いを受けて出席したのですが、その際に一緒に講演なさっていたのが辰巳先生でした。その日が先生との初めての出会いでした。
MRC治療だけでなく、予防の観点を取り入れた素晴らしい医院づくりをアグレッシブにされていることを知り、まさにいいじま歯科が目指している医院の姿をすでに具現されていることに衝撃を受けました。そこで、すぐに先生に見学をお願いしたのでした。
歯科治療はとても大切なことでして、その治療精度の善し悪しが、その後の予後に直結することなのですが、実は、そこに予防の観点がなければ、良い結果にはつながらないのです。
では歯科の予防って?
二つあると思います。
一つは、病気になったことのない人が今後も病気にならないように、守っていくこと。プラークコントロールや虫歯予防のフッ素利用などはそれになりますね。病気にならないようにすることは生活の豊かさに直結します。医療費だって、病気にかからなければ軽く済みますしね。
では、すでにもう病気になってしまった人はどうなるのでしょうか?
それが二つ目の予防です。
歯科の病気は、歯周病にしろ虫歯にしろ細菌やプラーク・歯石などの口腔環境や生活習慣が絡んで、あるリスクレベルに達すると発病します。風邪や、インフルエンザなどの感染症と違って、歯周病や虫歯は偶然感染するものではなく、あるリスク条件が揃うと発症するものなのです。お口の中の細菌の状態、プラークの付き具合やプラークコントロール(歯磨き)の状態、食べ物の種類や食べ方特に時間、飲酒や喫煙、全身疾患など。そのファクターは多岐にわたり一人ひとりすべて違います。ですが、その要因が絡み合って、病気になってしまう条件が整っているわけです。
ですので、その状態を改善しなければ、いくら治療をしてもほぼ確実に歯周病や虫歯は再発してしまいます。何度も治療をやり直すことになってしまうわけです。
病気になりやすい環境を改善することが必要でそれが第二の予防なのです。
第二の予防は、病気になったことのない人に対する第一の予防よりはるかに難しく、複雑なのは明白ですね。なぜなら、一人一人、リスクの状況が違うので画一的な予防方法、例えば学校で行われているフッ素洗口などでは対応しきれないからです。
患者さんに合わせた予防プログラムのプランニングと実践する知識と力が必要になります。そしてそれを患者さんにも理解していただく、コミニュケーションの力もいります。それは、なかなか大変で現在我が国の歯科医院ではし切れていないのが現状です。
それに果敢に挑戦しているのがたつみ歯科さんです。
様々なことを学びながら、一つずつ形にしていきたい。理想の医院の方向性を確信できた素晴らしい医院見学でした。
お忙しい中、温かく見学を受け入れていただいた辰巳先生と、私どもの質問に熱心に答えていただいたスタッフさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。
いつも未来を見つめて
「インプラント治療とは」
インプラントとは生体とのなじみが良く、形成外科や移植の分野で幅広く使用されてきた「チタン」を利用した人工歯根を用いた治療法。
人工歯根を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯をつけて噛めるようにする治療。
骨で噛む力などを支えることで成り立っている治療です。
誰でもできるの???
骨が痩せて少ない人にはできないのです!!
(ただし、骨がない人には、骨を増やしたりする方法もあります。)
体が悪い人にもできないことが多いです。
傷が治りにくい病気
血が止まりにくい病気
全身的な病気などもできないことが多いです。
たばこを吸う人もダメ!!! 禁煙が原則です!
せっかく入れたインプラントが骨と付かないことがあります。
入っているインプラントがダメになったりすることがあります。
口の中に無関心な人にもできません。
むし歯や歯周病の治療が終ってない人。
歯を磨かない人。
まずは一般的な歯科治療を終えて、口の中の環境が整った状態ではじめる必要があります。単に歯を失ったらインプラントで治療ができるというわけではありません。
気になる方はかかりつけの歯医者さんにお尋ねください。
「インプラント」
みなさん、インプラントって聞いたことはありますか?
自分の歯を失ってしまった時に補う治療の一つにインプラント治療というものがあります。
では、インプラントとは、そもそもどんな意味でしょう?
- 植え付ける、教え込む、吹き込む
- しっかり差し込む
という意味があります。
医科・歯科では、
- 〔医学〕(臓器や皮膚などを)移植する
- 〔歯科〕(あごに)植え付ける
- 〔医学〕移植組織片、移植
- 〔歯科〕永久的に顎骨内に挿入される人工的な歯
- 〔歯科〕人工歯を維持するために、下顎骨に付着するメタルフレーム
- 体内に埋め込む医療機器や材料の総称。心臓のペースメーカー、人工関節、美容整形の目的で体内に埋め込むシリコン材料等、いずれもインプラント。
歯が無くなった場合に、顎の骨の中に埋め込む人工歯根もインプラントの一つで、正確には歯科インプラント(デンタルインプラント)と呼称されます。一般的に、歯科インプラントの意味で「インプラント」という言葉が用いられることが多いようです。
次回は、インプラント治療についてお話しする予定です。
歯周病の治療
歯科医院に通っていれば歯周病は治るの?
残念がら・・・通院しているだけでは治りません。
まず大切のことは自分で口の中をきれいにする技術を身につけること!
「プラークコントロール」と言います。
なぜプラークコントロールが大切なのか?
それは歯周病の原因は口の中にある細菌が原因だからです。細菌を減らすことが自分でできなければ、いくら歯科医院できれいにしてもらってもすぐに細菌が増えて元に戻ってしまいます。ですから、自分で管理することが最も大切と言えます。
ですから、治療法のひとつとして「プラークコントロール」となるわけです。
自己流ではなく、歯科医師や歯科衛生士に適切な方法を指導してもらい、技術を習得しましょう。
自分でお手入れができるようになったら・・・
「スケーリング」と呼ばれる汚れ落としをしていくことになります。
歯石は自分で除去することができません!
スケーラーと呼ばれる歯石を取る専用の器具や器械を使用して、除去していきます。
さらに歯石が歯茎の下や歯の根の表面などについている場合は・・・
「ルートプレーニング」と呼ばれる汚れ落としをすることになります。
必要に応じて麻酔をしながら処置を行います。
これらの処置を行っても治療効果が得られない場合もあります。
その場合には「歯周外科手術・フラップ手術」を行うこともあります。
具体的には歯茎を切開して、直接歯の根を露出させるなどして、直視下で汚れを取る手術です。手術と書きましたが、入院などを要するものではありません。
治療が終わったらそれで終わりではありません!
維持するためにも定期的なチェックが大切です。しっかりとチェックしてくれるかかりつけの歯医者さんをぜひ見つけてください。
様々な治療方法がありますが、すべては「プラークコントロール」そして「定期的なチェック」です!
自分できれいにする技術を手に入れて、自分の歯を守っていきましょう。
「歯周病の検査」
前回歯周病についてどんな病気かをお話ししました。
今回は、その検査方法についてお伝えします。
歯周病の検査方法には、大きく分けて、5つあります。
- 問診
- レントゲン撮影、口腔内写真
- ポケット計測
- PCR(プラークコントロールレコード)
- 噛みあわせの検査
1つずつ見ていきましょう。
1.問診
現在飲んでいる薬やアレルギーの有無、過去にかかったことのある病気など、治療を進めていく上で必要な情報についてお聞きします。
歯周病の原因のほとんどは後天的(生まれた後に何らかの原因がある)なものですが、一部遺伝性のものもあるので(これは若いのに歯周病になってしまう人によく見られます)、家族の中に同じような症状の人がいないかどうかなどもお聞きします。
2.レントゲン撮影・口腔内写真
レントゲン撮影
肉眼で見ることのできない歯の中や骨の状態を調べることができる、非常に大切な検査です。
口腔内写真
歯周病にかかると歯肉が腫れたり、赤くなっていたりします。お口の中の写真を撮っておくことで、治療時の歯肉の状態などと比べていきます。
3.ポケット測定
歯の周りの「歯周ポケット」と呼ばれる溝の深さを測り、歯周病の状態を検査します。基本的には、このポケットが深いほど重度の歯周病だと言えます。
治療が進みポケットが浅くなったり出血しなくなったりしてくれば、歯周病が改善してきていると判断できます。
検査の際には、チクチクと感じることがありますが、歯周病が改善し、歯肉が引き締まると、それも感じにくくなります。
また、歯周ポケッット測定の際、歯茎から出血したかどうかも1歯1歯見ていきます。歯ブラシで出血する方は、この時も出血が多くなって結果に現れます。
動揺度
健常な歯は動きません。歯周疾患の進行に伴い、歯の動揺が生じます。動きの程度を調べることで、歯周疾患の進行度が分かります。
4、PCR
「プラークコントロールレコード」の略で、染色剤でプラーク(歯垢)を赤く染め出し、どこにどのくらい付いているのかを調べる。
これによって普段の歯磨きがちゃんと出来ているかどうかや、どこが磨き残しやすい所なのかなどを調べます。歯磨き指導もこの状態に合わせ、一人一人違うものになります。
5.噛みあわせの検査
歯に異常な力がかかることによって歯周病が進行していることもあるので、噛み合わせや歯ぎしりの有無などを調べる。
このように、歯周病の検査にもこれだけの種類があります。当院では、スクリーニング検査をさせていただき、必要に応じてこの5つの検査をさせていただいています。