むし歯の予防・シーラント

むし歯の予防・シーラント

むし歯の予防ときくと、何を思い浮かべるでしょうか?
歯磨き、砂糖の摂取を減らす・なくす、フッ素のうがいやフッ素塗布、いろいろと浮かぶと思います。そのひとつに「シーラント」があります。

当院では主に定期健診で行われます。
虫歯の好発部位にシーラント材を填塞することで食渣やプラークなどの原因となるものから遮断して虫歯をつくることを防ぎます。ただ口腔内の環境と遮断を行う他に、材料内にフッ化物(フッ素)などを添加し、フッ素による歯質の強化、酸緩衝能の発現などからむし歯の活動性の低下効果が得られます。

好発部位には萌出直後の永久歯臼歯部の小窩裂溝、乳臼歯の小窩裂溝、下顎大臼歯の頬面溝、前歯部の盲孔があげられます。特に萌出途中の歯は虫歯への抵抗力が弱く、発生・進行しやすくなっています。

↓好発部位➀永久歯臼歯部の小窩裂溝と➁下顎大臼歯の頬面溝

また、大臼歯の小窩裂溝は乳歯とくらべて溝の深さが深い、かつ形も複雑なため、食渣が溝の中にたまりやすいです。
↓下図のように噛み合わせの部分の溝に沿って黒く変色していると、虫歯になっている可能性があります。

虫歯になっているとシーラントよりも治療になりますので、適応とはなりません。ですが、溝が黒くなっていても着色しているだけであったり、虫歯の一歩手前で削って治療する必要がないこともあります。残念ながらその鑑別は目視ではできません。歯医者でレントゲンを撮ったり、器具で触診することで鑑別が可能です。また、溝の深くに汚れが入り込んでしまった場合ご家庭の歯ブラシでは届かないため、専用の器具で溝の中まできれいにしてから、シーラントを行います。

かみあわせの部分に適用するため、萌出がすすんでかみ合うようになるにつれて摩耗、脱離することがまれにあります。そのため、脱離していないか、脱離してさらに虫歯になっていないかも定期健診で確認します。

定期健診では、虫歯の早期発見、早期治療、虫歯の予防が何よりも大切だと思います。
歯医者は虫歯の治療をする場所だと思われている方、いまはべつに痛いところもないし虫歯もないから歯医者に行く必要はないと思われている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にこそ一度、歯医者での定期健診をおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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