医院ブログ

その親知らず抜くべき?抜かないべき? Part1

皆さんこんにちは

いいじま歯科クリニック勤務Drの渡部です。

本日は、親知らずにスポットを当てて、お話をしていこうと思います。

 

皆さんは、自分の口の中に親知らずがあるかどうか知っていますか?

人間の永久歯は基本的に上下14本ずつの計28本で構成されていて、それぞれ中切歯、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯と名前が付けられています。

親知らずは第三大臼歯や智歯と呼ばれ、ある人もいれば、元からない人もいます。お口の中に親知らずがあること自体が『悪』というわけではありません。それでは、抜くべきなのかどうなのかは、どうやって判断すればいいのでしょうか?

まず、1番わかりやすい判断材料で言えば、痛みや違和感があるかどうかです。自覚症状があり、その原因が明らかに親知らずである場合は、基本的には、抜歯以外での根本的な症状改善は難しいです。

それでは、痛みのない親知らずは、どうしたらよいのでしょうか?困ってないから放置でもいいのでは?と思う方もたくさんいらっしゃると思いますが、その考え方は少しだけ危険かもしれません。

そこで、ポイントになるのは、「自分でお手入れができるのかどうか」「残す価値があるかどうか」の2つだと思います。

 

たとえば、親知らずが上下左右で4本ある方でも、すべての親知らずが綺麗にまっすぐ生えていて、上下でしっかり噛みあっているし、ブラッシングも問題なくできます!というケースであれば、その状態が維持できる間は、焦って抜く必要はないと思います。

一方で、親知らずの頭が少しだけ出ている。あるいは、生えているけど頬っぺた側に大きく傾いて生えているといったケースに関しては、物を嚙み潰す奥歯としての機能はほとんど発揮されていないはずですので、残しておくメリットがほぼありません。それどころか、歯磨きもかなり難しく、親知らずの隣の歯にまで虫歯を作ったり、歯周病が進行する原因になったりと、残すことにおけるデメリットがかなり多いです。そんなケースであれば、今親知らずで困っていることがなかったとしても、将来の虫歯や歯周病を予防するためにも、抜歯を検討することをお勧めします。

 

ただし、親知らずの抜歯を行うにあたり、皆さんも気になるところがあると思います。そうです。抜歯後の痛みや後遺症についてです。

こちらに関しては、パノラマエックス線というレントゲン検査で大まかに診断することができますが、診断が難しいケースはCT検査を行うことが推奨されます。

もし、親知らずをどうしようか迷われている方がいらっしゃいましたら、必要な検査をしっかりと行い、必要に応じて、口腔外科の専門の先生とよく相談したうえで、抜歯を行うのか痛くならないうちは様子を見るのかを、ご検討していただければと思います。

気になることがあればいつでもご相談ください。

 

親知らず | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

厚生労働省のサイトでも親知らずについて記載がありますので、ご興味があればご覧ください。

 

最後まで、読んでいただき、誠にありがとうございました。この記事が皆さんの生活の一助になれば幸いです。

 

歯並びは遺伝によるものではない!?

突然ですが、最近のお子さんの多くは歯並びに問題があるとされていること知っていますか?

そしてその悪い歯並びの原因は遺伝とされてきました。歯の大きさや顎の形などは、親から子へ遺伝するため家族間で似たような歯並びになることがあるとずっと昔から言われていました。

しかし、歯並びが遺伝する確率はたった数%程度で、悪い歯並びや顎の発達不足の原因のほとんどは指しゃぶりや爪を噛むといった癖や生活習慣によるものだということが最近の研究でわかってきました。

癖の中でも歯並びに大きく影響を及ぼしているのが、「口呼吸」、次に「舌や口唇の悪い癖」その他にも姿勢や飲み込み方などがあります。これらは日常で無意識で行われてしまっているものです。それらを治していくことで発育途中の子どもたちの歯並びや顎の発達を改善することができます。

ではなぜ親子で口元が似るのか、それは親の食べ方をマネするからです。

例えば毎日一緒にいる親が受け口で、下あごを前に出すような食べ方だった場合、子供も同じような食べ方になります。例えば親が飲み物を飲むときに口周りにぎゅっと力をいれる飲み方だったら、子供も同じような飲み方になります。

 

具体的にどのような癖を治していけばよいのでしょうか。

まずは「鼻呼吸を確立する」ことです。お口ポカンとしている子や大人たち、周りにいませんか?口で呼吸をしていると、舌が下がり上あごの発育に影響をあたえ、上あごが狭くなり歯並びが正しく並ぶスペースが不足します。歯並びが不足すると叢生と言われる状態や、歯が前に飛び出て出っ歯の状態になることもあります。また常に口が開いた状態なので上下の前歯がかみ合わなくなることや、顔の筋肉にも影響を与え、顔が細長くなったりする特徴的な顔つきになります。

他には舌の癖として、舌を出す、歯に押し付ける、舌が上あごについていない、などの悪い癖があると、歯に直接影響を与えたり、顎の発育を自ら妨げる原因になったりします。余談ですが、舌は筋肉です。筋肉といえば腕や脚をイメージすると思いますが、舌は脂肪もなく筋肉そのものです。筋肉の塊で前歯をぐいぐいずっと押しているとなんか歯が動きそうだなって想像がつくかと思います。ちなみに歯を動かすために必要な力はだいたい100gです、1円玉が100枚、Mサイズの卵は2つ、マックのハンバーガー1個がだいたい100gです。明らかに筋肉の方が力強そうですよね。

他にも歯ぎしりや食いしばり、指しゃぶり、悪い姿勢も歯並びに影響を与えます。

 

当院では、その頭蓋顔面の成長発育のピークである5~7歳のお子さんに対して、鼻呼吸、上顎につけた正しい舌の位置、正しい飲み込み方を子どもに教え、顎が本来の大きさまで十分に発達するよう導く、「MRC矯正治療」を行っています。悪い歯並びの根本的原因に働きかけることで、成長期にある子供たちの、頭蓋顎顔面の正常な発育を目的とした早期予防矯正治療です。

また定期的に歯並び勉強会を開催しています。そこでもより詳しく口腔習癖についてお話ししていますので、ぜひぜひ参加してみてください。 お電話でもご予約受け付けておりますし、このHPからでも応募できます。

最期まで読んでいただきありがとうございました。

歯周内科治療💊を知っていますか?

いいじま歯科クリニック勤務医の大藤です。
今回は当院で行っている「歯周内科治療」についてお話をしていこうと思います。

いまや国民病ともいわれている歯周病ですが、歯周病は歯を支えている骨がプラーク(歯垢)中に含まれる細菌の出す毒素によって破壊されていく病気です。

従来の歯周病治療は、歯ブラシで歯の表面のプラークを機械的に除去し、口の中の細菌数を減らす、また細菌の住みかとなる歯石を取る治療が主で、歯周病が中等度以上に進行しており基本的な治療で改善が認められない場合は外科的な処置を行うことが主流でした。しかし、近年薬の進歩に伴い、歯周病菌に効く抗菌薬(飲み薬)を使って殺菌してしまおうという考え方が出てきました。この考え方は「歯周内科(内科的歯周病治療)」と呼ばれています。熊本県の開業医、生田図南先生が考案された方法です。
薬を多用し過ぎることは耐性菌が発現してしまうので避けなければいけませんが、薬を効果的に用いることができれば歯周病をこれまでよりも楽にコントロールすることができます。当院でもこの内科的歯周病治療を2021年11月から導入しています。

<当院の歯周内科治療の流れ>

① 位相差顕微鏡での細菌の確認🔬

→まず患者さんのお口の中からプラークを採取して、位相差顕微鏡で確認します。人間だれの口の中にも細菌は存在しており、細菌が存在しない人はいませんが、それでも口の中に存在する細菌の種類には個人差があります。特に歯周病に深く関わる悪い細菌(歯周病原性細菌)が多く存在する人は注意が必要です。そのため位相差顕微鏡を使ってプラークの中に含まれる細菌の状態を確認します。

この時点で歯周病原性細菌が多く存在し、活性化(活発に動いている)している場合、歯周内科治療を勧めます。

②歯周病菌除去薬(ジスロマック)の内服、防カビ効果の歯みがき剤(ファンギゾンシロップ)の使用💊

→歯周内科治療では主に2種類の薬を使用します。ジスロマック(マクロライド系抗菌薬)という歯周病菌に効く薬とファンギゾンシロップ(アムホテリシンBシロップ)というカビ菌に効く薬です。

治療方法としては、まずジスロマックを3日間内服してもらいながら、ファンギゾンシロップを歯ブラシに1~2滴滴下しての歯磨きを朝、昼、寝る前の1日計3回を一週間継続して行ってもらいます。

通常抗菌薬は3時間から6時間ほどでその効果は減少してきますが、ジスロマックの半減期は7~14日と言われ、少ない投与回数で非常に長い期間体の中で効果を発揮するため、数ある抗菌薬の中でも歯周内科治療ではこのジスロマックを治療薬として選択しています。最初の一週間はファンギゾンシロップを使って歯磨きをしてもらいますが、その後はポイックウォーター(タンパク分解電解水)を使っての歯磨きを継続してもらいます。

<ジスロマック>

<ファンギゾンシロップ>

 

 

 

 

 

 

 

 

<ポイックウォーター>

③プロフェッショナル・クリーニング🦷✨

→その後、再度患者さんの口腔内からプラークを採取し、位相差顕微鏡やPCR検査で精密に歯周病細菌の種類や数が改善しているかを判定していきます。歯周病菌やカビ菌が除菌でき、薬の効果が確認できたら、今度はお口の中のクリーニングをします。歯ブラシでは取れない歯石やバイオフィルムの汚れを専用の器材で取ります。

④定期的なメインテナンス🏥

→歯周病は感染症です。除菌後の良い状態を維持するためにも、定期的なメインテナンスはとても重要です。再感染予防のためにも、歯科医院での定期的な顕微鏡検査、プロフェッショナル・ケアが大切です。

<実際に歯周内科治療を受けた患者さんの治療前後の口腔内環境の変化>

「治療前」

「治療後」

当院では上記治療を①→②→③→④の流れで行っています。

①→④まで計12回の歯周内科治療プログラムとなっています。治療開始して最初の1ヵ月で患者さんには適切な歯磨きの仕方を身につけてもらい、その後薬の服用を開始します。薬の服薬を開始して1週間後からプロフェッショナル・クリーニングを行います。

プロフェッショナル・クリーニングは歯肉縁上歯石(歯茎より上に存在する歯石)の除去と歯肉縁下歯石(歯茎の中に隠れて存在する歯石)の除去で分けて行うため、計4回行っていきます。

現在、歯周内科治療は総額250000円(税込275000円)の自費治療となっており、保険は適用されていません。

計12回の歯周内科プログラム終了後は歯周内科メインテナンス(1~3か月間隔)で良い状態を管理していきます。歯周内科メインテナンスは1回12000円(税込13200円)で行っています。

治療内容について、もっと知りたい方、興味のある方は、スタッフまで、お気軽にお声掛け下さい!(^_^)ノ💡

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

呼吸はどこからしていますか?

 

皆さんは呼吸はどこから行っていますか?

鼻でしょうか?口でしょうか?

花粉が舞う時期になったので、鼻から呼吸はできていないという方が多いかもしれません。

ですが、皆さんのお口と全身の健康には圧倒的に鼻呼吸のほうが良いのです。

 

鼻呼吸のメリットの一部をご紹介しますと、

①副鼻腔にて殺菌作用をもつ一酸化窒素が作られ、体内に吸収→風邪やインフルエンザなどのウイルス・粒子が肺に到達するのを防ぐ(風邪予防)

②花粉症含めたアレルギーや咳の予防に役立つ(アレルギー症状予防・緩和)

③舌/唇の正しい位置を可能にし、顔の前方への成長を促進する ※お子さんのみ

④口腔内乾燥を防ぐことで、前歯部の着色、歯肉炎、う蝕の発生も防ぐ

がありますし、上記以外にも様々なメリットがあります。

 

口呼吸では上記の逆(デメリット)が発生しますので、おすすめできません。

 

でも鼻が詰まっているから鼻呼吸は難しいよ、という方もいるかと思いますが

そんな方にこちらのトレーニングを、簡単にですがご紹介します。

 

①鼻から呼吸30秒(どちらの鼻がつまっているか認識しながら)

②鼻から息を吸って、吐いたときに鼻をつまんで上半身をゆっくり左右に揺らす

③苦しくなる前に離して鼻からゆっくり呼吸

 

当院でお子さんを対象に行っているトレーニングのひとつです。うまくできると、何度か繰り返すうちに鼻詰まりが解消されていきます。

お試しにやってみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

バネの目立たない入れ歯「ノンメタルクラスプデンチャー」ご存じですか?

いいじま歯科クリニック副院長の高瀬です。

歯を失うと状況によって様々ですが、ブリッジや入れ歯、インプラントなどにより失われた機能を回復することとなります。もし失った状態のまま放置すると様々な不調和が生じ、さらに歯を失う、全身への影響にもつながります。放置せず治療を受けるようにしましょう。

 

様々な治療法の中に「バネの目立たない入れ歯」というものがあります。一般的には「ノンクラスプデンチャー」や「ノンメタルクラスプデンチャー」などと言われます。

一般的に入れ歯は残っている歯があればその部分にバネをかけることが多くなります。特に前歯にバネがあると目立ってしまします。見た目は非常に気になるものですので、それを解決することが可能なのがこの入れ歯です。

 

また入れ歯は安定性や材質の特性などから大きな形になったり、大きな金具がついたりすることがあります。「ノンメタルクラスプデンチャー」ではそれらを解決できることも多くあります。

 

なぜバネが目立たないものが作れるのか?

それは特殊な樹脂を使うことで、見た目に入れ歯が入っていないような状態を作ることができます。

 

「ノンメタルクラスプ」ということは金属を使用しないの?

入れ歯の種類によって異なりますが、全く金属のないものもあります。

また見えるところは樹脂で見えないところには金属を使用することで強度や耐久性を上げる構造になるものもあります。

 

お口の中の状態や残っている歯の状態(虫歯や歯周病など)、歯を失った本数や範囲、あごの骨の形などによっては適応とならないケースもございます。歯科医院でお尋ねください。また取り扱いのない歯科医院もあると思いますのでご注意ください。

 

この治療は健康保険適応ではありません。取り扱う入れ歯の種類により治療費が医院によって異なります。しっかりとした検査と診査、前処置を受けたうえで行ってくれる医院を選ぶことも大切です。入れ歯は選択したものによっては修理ができないものなどもありますのでしっかり説明を受けるようにしてください。

 

入れ歯を使用しているが見た目が気になる方

入れ歯の大きさが気になる方

ブリッジなどで歯を削ることに抵抗が大きい方

インプラントなど外科的な治療までは考えていない方

このような方におすすめの治療です。

あくまで「入れ歯」の治療になりますので、ご自分の歯と同じように噛めるというものではありませんが、歯がないところを補い、少しでも快適な状態でお過ごしいただくために大きな効果があると思います。

 

利点と欠点をしっかりと理解して、自分の口の中に合うものかどうかをしっかりと診てくれるところで治療を受けられてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

歯の痛みが消えた!これはいいこと?悪いこと?

皆さんこんにちは

いいじま歯科クリニック勤務医の渡部です。

本日は、歯の痛みが消えた!これはいいこと?悪いこと?と題して、お話します。

まず初めに、今この記事をお読みいただいている皆さんは歯がどんな構造をしているかご存じでしょうか?

口の中で見える歯は、歯の構造からすると歯冠と呼ばれ歯茎よりも上にある部分のことです。歯には歯根と言われる根っこの部分が存在し、歯を支える骨(歯槽骨)の中に埋まっています。下のイラストを見るとわかりやすいと思います。

 

 

 

 

 

 

さらに歯の内部を見ていくと歯の中には歯髄と言って、神経や血管が集まってできた組織があります。この歯髄が本日の主役です。この組織は歯に栄養を運んだり、刺激を受けた際に、我々に危険を知らせてくれたりする役割があります。

キンキンに冷えたアイスをかじると、ツーンといやな感じがしますよね?これは歯の内部にある歯髄の神経がアイスの温度を感知して、我々に、『かなり冷たい刺激が歯に加わってるみたいだけど大丈夫?』と危険を教えてくれているのです。

さてここから本題に入ります。

もしこの神経が死んでしまうと、歯はどうなるのでしょうか?

実は神経が死んだだけでは歯の痛みは出てきません。むしろ、今までずっとあった痛みが、神経が死ぬことで突然無くなったりします。

たまに患者さんから、『2週間前くらいに歯がものすごく痛くなったんですけど、我慢してたら治りました。』なんてことを聞きます。

これを聞くと、我々歯科関係者は、『なんてこった、、、神経が死んでしまってるかもしれない、、、』と思います。

神経が死んでも痛みが出ないなら治療の必要はないのでは?そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな皆さんにここでクイズです。

Q.神経が死んでしまった歯を放置するとどうなる?

①神経が生き返る

②数日後、歯が抜ける

③数年後、激痛に見舞われる

 

それでは、答え合わせです。

①神経は一度死んでしまったら、基本的に生き返ることはありません。

②よほど特殊なケースでない限り、神経が死んだ直後に歯が抜けることはありません。ただ、その状態を放置しておくとゆくゆくは抜く必要が出てくる可能性は高くなります。

正解は③です

③歯の中の神経が死んでしまった後、しばらくは歯の痛みは出ないことが多いです。しかし、数年後、気づいたら、歯の根っこの先端に膿の塊ができていて歯茎が腫れたり、痛みが出たりします。ひどい場合には、顔を見ただけで腫れがわかるほど症状が強いこともあります。また、このように、一度根の先に膿の塊ができてしまうと、治療しても治りが悪いことが多いです。

いかがだったでしょうか?正解できましたか?

以上のことから、神経が死んでしまった歯は、痛みがなくても治療をしておいた方がいいのです。

さて、歯の神経はどんなことが原因で死んでしまうのでしょうか。

原因は様々ですが、1番多いのは虫歯です。

虫歯が進行すると、最初は冷たいものだけがしみるといった症状だったのが、熱いものまでしみるようになり、さらには何もしなくてもずっと痛いというような症状に変わってきます。この変化は虫歯菌による歯の神経への刺激が、徐々に大きくなっていくため起こるものです。(この何もしなくてもずっと痛いというような状況になってしまうと神経を残すのはかなり難しくなってしまいます。)

その痛みを我慢し続けると、神経が死んで痛みがなくなり、あたかも虫歯が治ったかのように錯覚してしまうのです。

 

他にも、虫歯治療による歯へのダメージや知覚過敏が原因となって神経が死んでしまうケースもあります。

歯の神経を守るためにできることは、とにかく症状があるうちに、できれば症状が出る前に対処することです。(しみたり、痛んだりするといった症状が出ている虫歯は多くの場合で、神経のかなり近くまで虫歯が進行してしまっています。)

虫歯も小さいうちは症状がないことが多いです。そんな虫歯を自分で発見するのは、なかなか難しいです。定期的に歯科検診に通い、小さな虫歯ができていないか確認し、小さな虫歯ができている場合は、虫歯が小さいうちに治療してしまいましょう。

ただ、虫歯が症状の原因になっている場合は、虫歯治療が必須ですが、何か他のことが原因で冷たいものや熱いものがしみる場合は、必ずしも治療が必要というわけではありません。

しみる症状が出ている時は、そのしみる刺激を極力避け、歯の神経を刺激しないようにすることも重要です。症状が出た場合は、治るまで我慢するのではなく、一度我々にご相談いただければと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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