医院ブログ

摂食嚥下リハビリテーション

一昨年から新潟大学の摂食嚥下治療の研修を受けています。

「 摂食嚥下障害」 という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

いわゆる食べれない状態のことを言います。

なるほど食べれないというと 歯が痛くて食べれない、 歯がなくて食べれない、 あるいは入れ歯が合わなくて食べれない。というような歯や口のトラブルを思い浮かべるかもしれません。ですが、 実際食べれないという状態の原因はもっと多岐にわたっています。

成人の摂食嚥下障害の代表的な原因は脳卒中ですが、その他にも肺炎や認知症、薬物の副作用、心理的な原因など、食べることが障害される原因はたくさんあります。また、年齢を重ねると飲み込みの筋肉も衰えます。

呑み込みができなくなると当然栄養 状態が悪くなりますし、 食べ物や唾液が 過って気管や肺に入ってとても危険な状態になります。

ですので摂食嚥下の治療というのは大変大切な役割を持っていますが、 比較的 最近の学問ですので大学に改めて学びに行くことにしました。

今まで全く知らなかったことをたくさん 教えていただきました。そして、昨年末に 摂食嚥下リハビリテーション学分野の井上教授から、研修の修了書をいただきました。 まだまだ 今後も勉強を続けなければなりませんが、学んだことを 地域の医療に生かして行きたいと思っています。

ご指導いただいた大学の先生方に心から感謝しています。

 

 

 

 

 

歯周病学会認定医、認定歯科衛生士が誕生しました。

 

 

 

 

 

 

 

いいじま歯科クリニックでは

昨年、初の歯周病学会認定医と同じく歯周病学会認定衛生士が誕生しました。

勤続7年の歯科医師三宅友紀先生と 勤続8年になる石塚葉月衛生士です。

いいじま歯科は歯周病治療について、新潟市の歯周治療専門医である深井・加藤歯科医院さんの研修と指導を受けています。深井先生は私の大学の同期生でありまして、大学在職中から開業した現在まで懇意にしていただいています。そのような関係から、歯周治療についてご指導いただいています。

また、彼は大変教育熱心でして、いいじま歯科スタッフのの認定医と認定歯科衛生士の指導を懇切丁寧に続けてきてくれました。大変感謝しています。

そして何より、三宅先生と石塚衛生士の努力の甲斐あって、めでたく2人とも合格となりました。院長として、とても嬉しく思っていますし、そのようなスタッフがいることを誇りに感じています。

また、彼女らの後に続いて、同じく歯周病学会認定医と認定歯科衛生士を、その他にインプラント学会の認定歯科衛生士を目指して他のスタッフたちも日々頑張っています。資格を目指すことでその分野の知識がとても深まりますので、大変うれしいですね。これからもそんなスタッフさんたちを応援できる歯科医院でありたいと思っています。

三宅先生・石塚さん。改めましておめでとうございます。これからも臨床に頑張ってください!!

 

鼻呼吸は良くて、口呼吸は悪い??

 

 

みなさんはいつもどこで呼吸していますか?

鼻で呼吸する方も、口で呼吸する方もいると思います。

また、そう聞かれてもわからない方も多くいらっしゃると思います。

口呼吸は良くないと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

ではなぜ鼻呼吸は良くて、口呼吸は悪いのでしょうか?

今回は、口呼吸と鼻呼吸の違いと口呼吸のデメリットについてお話ししていきます。

口呼吸を行うと、

乾いた冷たい空気が肺に直接入ります。

 

鼻呼吸を行うと、

鼻毛や粘液が、空気中の細菌やウィルスを取り除くフィルターの役割をしてくれます。

また、温められ、加湿された空気が肺に入ります。

鼻呼吸は、天然のマスクとも言われています。

 

口呼吸を行うことで

 

①細菌やウィルスの侵入を防ぐことができず、風邪などをひきやすくなる

②口が乾燥し、虫歯や歯周病にかかりにやすくなる

③小児期において歯並びが悪くなる

(舌の力と口唇や頬の力のバランスで歯は並びますが、

口が開いている状態が続くことで歯並びが乱れてしまいます。)

④ほうれい線や口のたるみなど老化が促進される

(口唇を閉じる筋肉や舌を正しい位置にしまっておく筋肉などを使わないことで、

口の周りの筋肉が衰え、二重あごになる方もいます。)

睡眠時無呼吸症候群になるリスクが高くなる

 

などのデメリットがあります。

日常生活で

・無意識のうちに口が半開きになる

・口を閉じると、あごにしわやふくらみができる

・唇がよく乾く

・よく鼻が詰まる

・姿勢が悪い

このような方は要注意です。

 

コロナ渦でマスクが手放せない日々ですが、

マスクの中でもぜひ鼻呼吸を行いましょう。

ラバーダムについて

前回、お子さんの通院についてのお話をさせていただきました。

 

今回は、そんなお子さんの治療に行う、ラバーダム(ラバーダム防湿ともいいます)について説明していきます。

 

ラバーダムとはなんでしょうか?

簡単に説明すると、お子さんの歯にひっかけるゴムのカバーのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

上から見るとこんな状態です。

当院でも実用しているので、お子さんの治療の際に見たことがあるという親御さんもいらっしゃると思います。折り紙サイズのカバーがお子さんの歯にかけられているところを見て、驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ですがこのラバーダムは、お子さんの治療を行う上でのメリットが多いのです。

⒈唾液や血液が歯につかない

唾液や血液が歯につくとプラスチックの詰め物がくっつきにくくなります。ラバーダムを使うと、唾液や血液が歯につくのを防いでくれます。

 

2.けがを防ぐ

お子さんは治療中にお顔をふいに動かすことがあります。また、大人より長く口を開け続けていることが苦手で、突然口を閉じてしまうこともあります。歯を削る機械をその時に使っていると、誤って頬や舌をけがしてしまい危険です。ラバーダムを使うとそれらがカバーされているため、けがを防ぐことができます。

 

3.水が入りにくい

歯の治療中にお口の中に水がたまってしまうことが多いですが、ラバーダムをすることでお口の中に入ってくる水の量を減らすことができます。

 

4.口の中に器具が落ちるのを防ぐ

ラバーダムをかけていると、万が一小さな器具や詰め物をお口に落としてしまってもお子さんが誤って飲み込んでしまう危険が少ないです。

 

などがあげられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

治療する歯から隣の歯までの範囲でシートに穴をあけ、治療対象の歯がより見やすくなることもメリットのひとつです。

 

ただ、すべての歯科医院でラバーダムを実施しているというわけではなく、確実な乾燥、事故への配慮をしたうえでラバーダムを使わずに治療を行っている歯科医院もあります。また、当院ではお子さんの治療にラバーダムを取り入れていますが、その時のお子さんの状態(ゴムアレルギー、鼻呼吸が難しい等)、状況によっては行わないこともあります。

気になる方は担当医、当院スタッフにお尋ねください。

当院で空間噴霧している次亜塩素酸水について

当院で空間噴霧している次亜塩素酸水について

患者さんから健康被害についてご心配の声がありましたので

ご説明致します

 

コロナ感染症 発生以来 、次亜塩素酸水についてはメディアを通じて様々な報道がなされています

 

その中で その危険性を大きく報道したものがありましたが

これは明らかに次亜塩素酸ナトリウムと混同したものであります

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは全く別物であります

現在ではそれは 修正 報道されております

 

次亜塩素酸ナトリウムは消毒剤に相当しまして、人体に有害なものであります

当然空中噴霧などは避けるべきものとされています

 

1方次亜塩素酸水は

殺菌効果がある反面、物質に触れると直ちに 水へと変化しますので

その安全性が 認められている ものです

歯科医療領域では 、安全性が高いので 直接口腔内うがいなどにも使われています

 

当医院で使用している次亜塩素酸水についてはこちらを参考にしてください

https://ziaco.eco-life.tokyo/knowledge.html

 

当然ある種の物質ですので、噴霧された ものを 大量に直接

気管に吸入することは 、敏感な方にとっては害があるのかもしれません

それは避けた方が良いのですが

待合室では患者さん方はマスクを着用していますので

そのような現象が起こることは考えにくいと思われます

 

ご心配な点は 確かにそうだとは思いますが

現在のコロナ感染症の感染対策として当院では継続して行きたいと思っております

ご理解のほどよろしくお願いいたします

 

コロナ禍もまだまだ続くようです

そのような中で通院なさるということで、なかなか心配な点もあるかと思いますが

我々も可能な限りの感染対策を行ないながら

安全な治療を目指して参りますので

今後ともどうぞよろしくお願いします

「歯医者がうまくできるかな?」~お子さんの通院について~

「子供の口の中を仕上げ磨きしていたら黒い点を見つけた。ひょっとしてむし歯かも!?」

当院でも初めてお子さんをお連れになった親御さんからそのようセリフをよく耳にします。

お子さんのむし歯の場合、やはり最初に発見するのは仕上げ磨きをする親御さんが多いのが事実です。

しかし、お子さんが小さい場合、大概のお母さんお父さんは以下のようなことを同時に思います。

「うちの子は歯医者さんで上手に治療できるかな・・・」

 

小さなお子さんの場合、歯科治療を上手に行うにあたっては「意思疎通(コミュニケーション)」が良好にとれるかが

重要な判断基準になります。

一般的に歯医者さんとお子さんの間に良好なコミュニケーションがとれ、

治療を行うことができる年齢は「3歳から」 と言われています。

子どもの情緒の発達において、3歳前後から言語機能、感情表現が発達し、また幼稚園、保育園への通園が始まることで社会性を獲得していく年齢でもあるからです。

お子さんが3歳以上の場合、個人差はあるものの、ほとんどの場合で数回のうちに、問題なく歯科治療を行うことができるくらいになれるため、安心してご連絡下さい。

またお子さんが3歳以下の場合でも、成長の程度を確認しながら今できる最大限のことを行います。

 

継続した治療の中でいつも診療台の傍らに座っていもらっていた親御さんに

「次回からは○○さん(お子さん)だけで入室をしてみましょう」 とお伝えすることがあります。

これを専門的な言葉で「母子分離」といいます。

お子さんは誰しも、日常生活をするにあたって心の結びつきが強い方に依存をします。

多くの場合、親御さんがそれに当たります。

歯医者という、非日常の空間に来た際、お子さんは恐れや不安から最初のうち、親御さんに強く依存します。

しかし歯医者さんとお子さんの「一対一の対等な関係」を築くにあたっては、

「でもお母さんが守ってくれる」「お父さんがいれば自分は何もしなくても大丈夫」という気持ちを環境から取り除いてあげた方が、早く慣れることができる場合が多いのです。

しかし、「○○ちゃんがうまくできているかな・・・」と待合室で不安になる親御さんの気持ちもごもっともです。

情況ごとに判断し、説明、ご理解を頂いたうえで行いますので、ご心配な点などありましたら遠慮せずおっしゃってください。

 

親子ともに笑顔で歯医者さんに通院し、健康なお口の中で幸せな生活を送りましょう!

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