「歯医者がうまくできるかな?」~お子さんの通院について~
「子供の口の中を仕上げ磨きしていたら黒い点を見つけた。ひょっとしてむし歯かも!?」
当院でも初めてお子さんをお連れになった親御さんからそのようセリフをよく耳にします。
お子さんのむし歯の場合、やはり最初に発見するのは仕上げ磨きをする親御さんが多いのが事実です。
しかし、お子さんが小さい場合、大概のお母さんお父さんは以下のようなことを同時に思います。
「うちの子は歯医者さんで上手に治療できるかな・・・」
小さなお子さんの場合、歯科治療を上手に行うにあたっては「意思疎通(コミュニケーション)」が良好にとれるかが
重要な判断基準になります。
一般的に歯医者さんとお子さんの間に良好なコミュニケーションがとれ、
治療を行うことができる年齢は「3歳から」 と言われています。
子どもの情緒の発達において、3歳前後から言語機能、感情表現が発達し、また幼稚園、保育園への通園が始まることで社会性を獲得していく年齢でもあるからです。
お子さんが3歳以上の場合、個人差はあるものの、ほとんどの場合で数回のうちに、問題なく歯科治療を行うことができるくらいになれるため、安心してご連絡下さい。
またお子さんが3歳以下の場合でも、成長の程度を確認しながら今できる最大限のことを行います。
継続した治療の中でいつも診療台の傍らに座っていもらっていた親御さんに
「次回からは○○さん(お子さん)だけで入室をしてみましょう」 とお伝えすることがあります。
これを専門的な言葉で「母子分離」といいます。
お子さんは誰しも、日常生活をするにあたって心の結びつきが強い方に依存をします。
多くの場合、親御さんがそれに当たります。
歯医者という、非日常の空間に来た際、お子さんは恐れや不安から最初のうち、親御さんに強く依存します。
しかし歯医者さんとお子さんの「一対一の対等な関係」を築くにあたっては、
「でもお母さんが守ってくれる」「お父さんがいれば自分は何もしなくても大丈夫」という気持ちを環境から取り除いてあげた方が、早く慣れることができる場合が多いのです。
しかし、「○○ちゃんがうまくできているかな・・・」と待合室で不安になる親御さんの気持ちもごもっともです。
情況ごとに判断し、説明、ご理解を頂いたうえで行いますので、ご心配な点などありましたら遠慮せずおっしゃってください。
親子ともに笑顔で歯医者さんに通院し、健康なお口の中で幸せな生活を送りましょう!
インプラント周囲炎や合併症
インプラントはもともと口の中に合ったものではありません。
チタン製のインプラント体、セラミックや金属などを使用した被せ物が入っています。
むし歯にはなりませんが、インプラントを支えている骨や周囲の歯茎は歯と同様に歯周病に罹患することがあります。歯と違って外から入れたものですので、抵抗力がありません。
インプラントの周りに歯茎の炎症を起こしたり、支えている骨が減ってくる状態がみられると炎症が起こっていることになります。歯茎の身に炎症がある場合は「インプラント周囲粘膜炎」、骨に炎症が及んでいる場合は「インプラント周囲炎」と言います。
これらの状態は周囲の歯の状態や口の中の環境に大きく左右されます。
インプラントを入れたから噛めるようになったことは素晴らしいことですが、それを維持することがもっと大切です。このような状況にならないようにお手入れが非常に重要です。
放置するとインプラントを失うことになります。
インプラントは「作り物」
なので・・・壊れることがあります。
パーツを取り付けるためにスクリューを使用したり、セメントを使用するなど様々な材料が使われています。被せ物も様々な材料があり、欠けたり、擦り減ったり、取れることもあります。必要に応じて交換することもあります。
噛む力や歯ぎしりやくいしばり様々な力がかかってきます。人によって条件は大きく異なりますが、残念ながら壊れないという保証はありません。さまざまなトラブルが起こることもあります。
さまざまなトラブルが起こりうるものであることを知って治療を受けられてください。お口の中の状態によっても大きく変わります。ぜひお近くの歯科医院でご相談いただき、納得して理解してから治療を開始しましょう。
インプラント治療の流れ
今回はインプラント治療の流れをご説明します
①インプラントをする前に・・・
お口の中の環境を改善しましょう!!
むし歯・歯周病などの治療を終了させる
全身的な問題はないでしょうか?
糖尿病や高血圧など体の管理もしっかりと
たばこもやめましょう
禁煙をサポートする禁煙外来なども活用しましょう
②インプラントのための検査
レントゲン、口の中の精密検査、模型による検査を行ます
CTなどで3次元的に正確な検査を行うことが必要です
③インプラント埋入手術
検査結果に基づいてインプラントを設置する手術を行います
必要に応じて骨を増やす手術を事前に行ったり併用することもあります。
④インプラント2次手術
設置したインプラント体を歯が作れるように準備する手術です
いいじま歯科クリニックでは安心安全と確実な手術を行うためこの方法を採用しています。使用しているインプラントシステムや口の中の環境によっては行わない場合もあります。
⑤歯を作る処置を行います
型取りをして歯を製作します
歯が入って終わりではありません!!
⑥メインテナンス
歯が入った後、定期的にチェックを受けましょう。
あくまでも口の中に外から入れたものです。定期的なお手入れが長持ちにつながります。
簡単に紹介しましたが、使用しているシステムや口の中の環境によって治療期間や方法が異なる場合があります。お近くの歯科医院でお尋ねください。インプラント治療は保険外治療(自費治療)です。医院によって料金が異なります。またインプラントをやっていない医院もあります。
インプラントの特徴
インプラントについて3月からお話ししてきましたが、
今回は
インプラント治療の特徴と利点・インプラント治療成功のための条件
についてお伝えします!
インプラント治療の特徴と利点
- 質の高い審美性
お口の中でどの歯がインプラントなのかわからないほど、自分の歯と同じよ
うに見えます。
- 機能回復
自分の歯のようにお食事できます。
- 残存歯や周囲組織の保全
残っている歯の負担を減らすことができ、歯周病の進行を抑えることができ
ます。
- 長期予後
入れ歯やブリッジなどに比べ、インプラントは長くお口の中で機能します。
この利点を得るためには大切なことがあります!
それがインプラント治療成功のための条件です。
患者さん側の条件
1.全身状態
2.局所状態
3.精神状態
4.口腔衛生状態
5.治療に対する理解と協力
歯科医師側の条件
1.適切な診断能力と治療技術
2.口腔衛生指導と管理
患者さんと歯科医師が連携していかないとインプラント治療は成功しないのです。
気になる方はかかりつけ歯医者さんにお尋ねください。
「インプラント治療とは」
インプラントとは生体とのなじみが良く、形成外科や移植の分野で幅広く使用されてきた「チタン」を利用した人工歯根を用いた治療法。
人工歯根を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯をつけて噛めるようにする治療。
骨で噛む力などを支えることで成り立っている治療です。
誰でもできるの???
骨が痩せて少ない人にはできないのです!!
(ただし、骨がない人には、骨を増やしたりする方法もあります。)
体が悪い人にもできないことが多いです。
傷が治りにくい病気
血が止まりにくい病気
全身的な病気などもできないことが多いです。
たばこを吸う人もダメ!!! 禁煙が原則です!
せっかく入れたインプラントが骨と付かないことがあります。
入っているインプラントがダメになったりすることがあります。
口の中に無関心な人にもできません。
むし歯や歯周病の治療が終ってない人。
歯を磨かない人。
まずは一般的な歯科治療を終えて、口の中の環境が整った状態ではじめる必要があります。単に歯を失ったらインプラントで治療ができるというわけではありません。
気になる方はかかりつけの歯医者さんにお尋ねください。
「インプラント」
みなさん、インプラントって聞いたことはありますか?
自分の歯を失ってしまった時に補う治療の一つにインプラント治療というものがあります。
では、インプラントとは、そもそもどんな意味でしょう?
- 植え付ける、教え込む、吹き込む
- しっかり差し込む
という意味があります。
医科・歯科では、
- 〔医学〕(臓器や皮膚などを)移植する
- 〔歯科〕(あごに)植え付ける
- 〔医学〕移植組織片、移植
- 〔歯科〕永久的に顎骨内に挿入される人工的な歯
- 〔歯科〕人工歯を維持するために、下顎骨に付着するメタルフレーム
- 体内に埋め込む医療機器や材料の総称。心臓のペースメーカー、人工関節、美容整形の目的で体内に埋め込むシリコン材料等、いずれもインプラント。
歯が無くなった場合に、顎の骨の中に埋め込む人工歯根もインプラントの一つで、正確には歯科インプラント(デンタルインプラント)と呼称されます。一般的に、歯科インプラントの意味で「インプラント」という言葉が用いられることが多いようです。
次回は、インプラント治療についてお話しする予定です。
















