あなたのお口の機能は「低下」していませんか?
皆さんは「口腔機能低下症」についてご存知でしょうか?
おそらくこの単語を見てピンとくる方はほとんどいないと思います。
平易に言うならば「あなたのお口の中の機能は低下していませんか?」ということになります。
2019年より歯科保険制度で「口腔機能低下症」という項目が追加されました。
オーラルフレイルという言葉が叫ばれて久しい中、実際に国の歯科保険制度が動き始めたその一歩であり
いいじま歯科クリニックはじめ、予防に力を入れている全国の歯科医院では非常にインパクト強く捉えています。
今日は実際に口腔機能低下症はどういう検査をし、何が認められたらお口の機能が低下している、となるのかを少しご紹介します。
口腔機能低下症はその症状が疑わしい方に健康保険内で検査を行うことができます。
「年齢(50歳以上)」と「これまでにかかった病気(脳卒中や心筋梗塞など)」を患者さんに確認し
どちらかの条件を満たせば健康保険の適応となります。詳しくは歯科医院のスタッフにお伺いください。
7つの検査を行い、3項目以上の項目で引っかかった場合、口腔機能が低下していると判断されます。
①口腔衛生状態・・・舌の上の汚れの付き具合を専用の指標で確認します。
②口腔乾燥・・・お口の中の乾き具合を専用の機械で測定します。
③咬合力低下・・・残存歯(残っている歯)の本数を数えます。(20本以下ならチェックです)
④舌口唇機能・・・ぱぱぱ/たたた/かかか/を10秒間でできるだけ早く発音してもらい回数を数えます。
(それぞれ60回以下なら異常値です)
⑤低舌圧・・・舌の筋力を専用の機械で測定します。
⑥咀嚼機能・・・グミを噛んでもらいどれだけ噛み切れたかを機械で測定します。
⑦嚥下機能・・・アンケートを書いてもらい評価します。
どうでしょうか?中には今この場でも行うことができる検査があるので気になった方は行ってみてください。
口腔機能が低下していると判断された場合は低下が認められた項目ごとに専用の体操を行い
定期的に再検査しながら機能が上がってきたかを確認します。
以下にかんたんな体操の例をあげます。画像と一緒にやってみましょう。
○パタカラ体操
「ぱ」「た」」「か」「ら」それぞれ4つの繰り返してはっきり発音してみましょう
お顔全体を動かすイメージで20往復してみましょう。
○あいうべ体操(とも言われるものです。画像は少し違います)
「いー」「うー」「べー(ベロを出す)」「頬を吸う」「頬を膨らます」
5つの運動を繰り返ししましょう。15往復くらいすると良い運動になります。
お口の中の機能、口腔機能低下症について気になりませたらぜひともスタッフに一声お声がけください
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