予防歯科講習会
今年は毎日とても暑い日が続いています
東北生まれの私はもともと暑さに弱かったので、新潟に来た時にこちらの夏の暑さに大変驚きました。
それでも35度を超える日なんてなかなかなかったですけれど、今は平気で超えちゃいます。
本当に気候はどうなっちゃってるんでしょうね。
今週末は、衛生士スタッフ二人と猛暑の新宿で予防歯科の講習会を受けて来ました。それにしても東京は異常に暑いです
歯科界で予防の先進地域といえば、スウェーデンやフィンランドに代表される北欧といえます。予防歯科の研究と実績そしてその歴史は確固たるものがあります。事実、日本における予防歯科の実践は北欧に学んでいることが多々あります。
今回学びに行ったのは実は北欧型ではなく、アメリカはカリフォルニア州発祥のいわゆる北米型の予防歯科システムCAMBRAです。
CAMBRAとはCaries Management By Risk Assessment ~リスク評価に基づくう蝕管理~の略称でカリフォルニア大学サンフランシスコ歯学部長のフェザーストーン教授が提唱するう蝕予防法です。
その考えは
う蝕は「う蝕を誘発する疾患指標とリスク因子からなる病変因子」と「う蝕を遠ざける防御因子」の2つのバランスによって発生するという原則から、エビデンス(過去のデーター)に基づき、過去のう蝕経験や唾液量などから個々人のう蝕リスクを評価し、それに応じたリスクを下げるための処置がメニュー化されて提供されるところが最大の特徴です。
今まで、歯科医師や歯科衛生士の経験値や知識によってさじ加減でなされていた予防プログラムが、患者さん一人一人向けにきめ細やかに提供されるという、しかもそれが、データーに基づいて科学的に実証されているということが何といっても長所であります。
う蝕は子供の疾患。と一世代前では言われていましたが、現在は歯科医療も進んだために高齢者の方の歯を残すことができるようになりました。また、寿命が延びたために高齢の方の歯の重要性も上がってきています。そのため、この世代の方へのう蝕予防が必須となってきています。
予防歯科
これからの歯科医療のキーワードになっていくのだと思います。
この春から続いていた怒涛の出張と研修の旅も今回でちょっとひと段落です。
お盆お休みにも入りますから、少しクールダウンして外で学んだことをいったん整理して、医院に入れていきたいと思います。またいろいろな方との新しい出会いも刺激的でしたし、これからの様々な発展を予感させてくれます。
何といっても、日ごろとても忙しい業務の日々なのに、一緒に学びの旅に出向いてくれるいいじま歯科のスタッフさんたちに心から感謝しています。
いつも未来を見つめて
予防歯科医院を見学に
今回は愛知県にあるハピネス歯科こども歯科さんにスタッフの石山、松坂両衛生士と見学に行ってきました。
ハピネス歯科さんは開院してまだ2年の若々しい医院さんです。
そして、なんといってもその特徴は医院方針のど真ん中に「予防歯科」を据えていることです。
院長の稲吉先生とは彼がまだ勤務医だった時代にセミナーを通じ知り合いましたが、それからお互いに様々な情報を交換し合うような仲になりました。出会ったときは彼はまだ20代後半。ですがその知識量と実践力に圧倒されました。
そして、そんな彼から筋機能矯正MRCだったり、予防歯科システムの情報だったりを知ることができ、それらがいいじま歯科の方向性に大きな影響を与えてくれています。
ハピネス歯科さんの地を訪れるのはもう、3回目です。
開業3年目にして、すでに一日に100人を超える患者さんが訪れる超人気歯科医院になっています。
患者さんに支持されているのは何といってもハピネス歯科さんが稲吉院長の信念である「予防」を医療のセンターにどっしり据えているからだと確信を持って言えます。
いいじま歯科の歯科衛生士二人と一緒に医院を訪問して、たくさんのことを学んできました。これらの貴重な体験を医院に還元できる日も近いと思います。それがまた楽しみです
お忙しい中で、私たちに丁寧に対応くださった稲吉先生とハピネス歯科のスタッフさんに心からお礼申し上げます。
いつも未来を見つめて
たつみ歯科さんへ医院見学に行きました。
先日、6月23日に宇都宮市のたつみ歯科さんに医院見学に行ってきました。
日本におけるMRC治療のパイオニア的存在である静岡市アヒルの子歯科子どもの矯正歯科クリニック塩田先生の講演にお誘いを受けて出席したのですが、その際に一緒に講演なさっていたのが辰巳先生でした。その日が先生との初めての出会いでした。
MRC治療だけでなく、予防の観点を取り入れた素晴らしい医院づくりをアグレッシブにされていることを知り、まさにいいじま歯科が目指している医院の姿をすでに具現されていることに衝撃を受けました。そこで、すぐに先生に見学をお願いしたのでした。
歯科治療はとても大切なことでして、その治療精度の善し悪しが、その後の予後に直結することなのですが、実は、そこに予防の観点がなければ、良い結果にはつながらないのです。
では歯科の予防って?
二つあると思います。
一つは、病気になったことのない人が今後も病気にならないように、守っていくこと。プラークコントロールや虫歯予防のフッ素利用などはそれになりますね。病気にならないようにすることは生活の豊かさに直結します。医療費だって、病気にかからなければ軽く済みますしね。
では、すでにもう病気になってしまった人はどうなるのでしょうか?
それが二つ目の予防です。
歯科の病気は、歯周病にしろ虫歯にしろ細菌やプラーク・歯石などの口腔環境や生活習慣が絡んで、あるリスクレベルに達すると発病します。風邪や、インフルエンザなどの感染症と違って、歯周病や虫歯は偶然感染するものではなく、あるリスク条件が揃うと発症するものなのです。お口の中の細菌の状態、プラークの付き具合やプラークコントロール(歯磨き)の状態、食べ物の種類や食べ方特に時間、飲酒や喫煙、全身疾患など。そのファクターは多岐にわたり一人ひとりすべて違います。ですが、その要因が絡み合って、病気になってしまう条件が整っているわけです。
ですので、その状態を改善しなければ、いくら治療をしてもほぼ確実に歯周病や虫歯は再発してしまいます。何度も治療をやり直すことになってしまうわけです。
病気になりやすい環境を改善することが必要でそれが第二の予防なのです。
第二の予防は、病気になったことのない人に対する第一の予防よりはるかに難しく、複雑なのは明白ですね。なぜなら、一人一人、リスクの状況が違うので画一的な予防方法、例えば学校で行われているフッ素洗口などでは対応しきれないからです。
患者さんに合わせた予防プログラムのプランニングと実践する知識と力が必要になります。そしてそれを患者さんにも理解していただく、コミニュケーションの力もいります。それは、なかなか大変で現在我が国の歯科医院ではし切れていないのが現状です。
それに果敢に挑戦しているのがたつみ歯科さんです。
様々なことを学びながら、一つずつ形にしていきたい。理想の医院の方向性を確信できた素晴らしい医院見学でした。
お忙しい中、温かく見学を受け入れていただいた辰巳先生と、私どもの質問に熱心に答えていただいたスタッフさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。
いつも未来を見つめて
松村英雄教授講演
10月14日。日本歯科大学新潟生命歯学部アイビーホールにて、私の所属していた補綴学第二講座の同門会が開催されました。
今年の同門会講演会は日本大学歯学部 歯科補綴学第三講座 松村英雄教授をお迎えして開かれました。
松村教授はこの夏まで日本補綴歯科学会理事長を務めあげらてた、補綴学の分野での重鎮であります。過去、何度も同門会から講演をお願いしていたのですが、大変お忙しい方でなかなかその機会に恵まれず、残念に思っていたのですが、今年やっと念願叶いました。
今回のテーマは「良質な補綴歯科治療の提供を目指した医療機器と技術の保険導入」でした。
もともと、先生は日本大学歯学部卒業後、東北大学工学部、東京医科歯科大学大学院にて歯科理工学の研究を行い、我が国の接着セメント関連の研究者・臨床医の第一人者です。
歯科材料学の面で、我が国の研究開発・実用化は、残念ながら欧米の後塵を配している感があるのですが、その中で接着の分野は世界の最先端を走ってきていまして、その功労者のお一人が松村先生です。
先生は長崎大学講師、助教授を経てその後に日本大学教授に就任されました。
私は大学の研究室でセラミック材料の研究を10年ほどしていたのですが、セラミック修復の臨床応用には、その接着材の併用が必須だったのです。そんな経緯もあり、ちょうど長崎大学で活躍なされていた時に、先生には間接的・直接的にいろいろとお世話になりました。もう、20年も前になりますでしょうか。
ですので,今回の講演で先生とお会いできることを本当に楽しみにしておりました。
20年以上も前の私の研究や論文もしっかりと覚えていらしていただいたことに、すっかり感激してしまい、懇親会の席では歯科医療について長時間楽しく語り合うことが出来ました。松村先生のおかげでとても有意義な時間となりました。
今回の講演では、普段私たち臨床医が触れる機会のない、歯科材料,器械,技術等の保険導入されるまでのステップについて分かりやすく解説いただきました。
「歯科材料や技術の承認あるいは認証」から保険診療用器材として認められるまでの段階についてお聞きできました。
厚労省に提出された材料技術は中医協で保険導入可否の審査を受けることになります。判定の基準は受診者の健康の保持,増進への寄与であり,歯科医師と業界にとっては,器材,技術の保険導入には種々の対応が必要とのことです。
また、今回は臨床での接着を成功に導くための勘所やポイントを聞かせていただき、日常診療へのヒントが満載でした。
例えば、被着面である歯面の仮着材の除去に配慮が必要なこと、支台ポスト部の水分が接着力低下の原因になり得るので、マルチサクションやペーパーポイントで水分を取る事が重要。など、様々なお話を伺えました。
早速、日々の診療に取り入れたいことばかりでした。
このような貴重な機会をいただいた松村先生に心から感謝申し上げます。
松村英雄教授御略歴
1981年 日本大学歯学部卒業
2003年 日本大学教授(歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座:-現在)
2015年 日本大学歯学部附属歯科技工専門学校長(兼務:-現在)
2013年 日本歯科医学会副会長(-現在)
2015年 公益社団法人日本補綴歯科学会理事長(-2017年6月)
2016年 一般社団法人日本歯科医学会連合副理事長(-現在)
いいじま歯科夏まつり
- 今日はいいじま歯科の夏まつり
心配していた雨もすっかり上がり、子供たちがたくさん集まりました。
久々の天気で気温もぐんぐん上がりましたけれど、そこはさすがに子供たち。1日中元気いっぱいです。
スタッフが用意した、いろいろなイベントをどんどん楽しんでいました。中でも1番の人気はキッザニア。
小さな白衣にみを包んで、いつもは患者さんなのに今日は歯科医師の役目。
実際に歯を削る道具や機械を使ってマネキンで歯医者さんのお仕事体験。そして型取り。みんな真剣の眼差しで、歯科の仕事を楽しんで体験していました。
大きくなったら歯医者になる。
そんな声が聞こえてきて本当に嬉しい1日です
外でヨーヨー釣りやスイカ割りなどして親子さんとも楽しんでいました
年に1回の飯島の夏祭り。正直準備が大変なんですけれどそれを毎年しっかりしてくれるスタッフに本当に心から感謝です。
怒涛の7月
7月は忙しいなぁ‥
診療室か忙しいのはいつもですが
今月は診療以外のイベントが盛りだくさんで、
院長のスケジュールはびっしり…
出張が14回
新幹線の乗車回数10回
あちこちに出かけて行ってきました。
そんな中で医院見学も一件だけですけど受け入れました。
バタバタしていましたけれど、
多くの出会いや気づきに触れられて
とても充実していた7月。
今月のイベント締めくくりは
i-standard
アチーブメント社の所謂企業研修
昨年に引き続き2回目の開催です
企業研修というと
会社のために、気合い入れて
えいえいおー
頑張るぞ―― のモチベーションのムリクリアップ研修や
会社の仕組みや仕事のやり方を教わるなどの
企業側主導タイプがほとんどです。
そんな研修を受けるつもりはさらさらありません。
では
i-standardの目的と特徴は
第一に 自分自身と向き合うこと
自分の生きる目的探求と自分の価値の再認識。
これが最重要なポイントで深くフォーカスします。
そして、チームビルディング
職場の仲間との深い絆の育成
言葉で書いてしまうと
あっさりですが。
深いですね――
そして
笑いあり
感動あり
の3日間。
普段の仕事環境では経験できない自分との向き合いや
仲間との深い交流ができました。
トレーナーは
1年半後までのスケジュールがびっしりの
超人気 講師の嶌村武男さん
嶌村さんの熱い想いがスタッフにビシビシ伝わってきて
とっても、気持ちが盛り上がった3日間になりました
3日間で医院として何かを成し遂げることが目的ではなく、
スタッフ一人一人が今回の学びで
何かを感じて
明日につなげてもらえればそれでいいのだと思います。
それが自分の未来に伝播することですから。
スタッフとがっちり時間を共有できた3日間。
楽しい空間でした。
また頑張らなくちゃ
いつも未来を見つめて