たつみ歯科さんへ医院見学に行きました。
先日、6月23日に宇都宮市のたつみ歯科さんに医院見学に行ってきました。
日本におけるMRC治療のパイオニア的存在である静岡市アヒルの子歯科子どもの矯正歯科クリニック塩田先生の講演にお誘いを受けて出席したのですが、その際に一緒に講演なさっていたのが辰巳先生でした。その日が先生との初めての出会いでした。
MRC治療だけでなく、予防の観点を取り入れた素晴らしい医院づくりをアグレッシブにされていることを知り、まさにいいじま歯科が目指している医院の姿をすでに具現されていることに衝撃を受けました。そこで、すぐに先生に見学をお願いしたのでした。
歯科治療はとても大切なことでして、その治療精度の善し悪しが、その後の予後に直結することなのですが、実は、そこに予防の観点がなければ、良い結果にはつながらないのです。
では歯科の予防って?
二つあると思います。
一つは、病気になったことのない人が今後も病気にならないように、守っていくこと。プラークコントロールや虫歯予防のフッ素利用などはそれになりますね。病気にならないようにすることは生活の豊かさに直結します。医療費だって、病気にかからなければ軽く済みますしね。
では、すでにもう病気になってしまった人はどうなるのでしょうか?
それが二つ目の予防です。
歯科の病気は、歯周病にしろ虫歯にしろ細菌やプラーク・歯石などの口腔環境や生活習慣が絡んで、あるリスクレベルに達すると発病します。風邪や、インフルエンザなどの感染症と違って、歯周病や虫歯は偶然感染するものではなく、あるリスク条件が揃うと発症するものなのです。お口の中の細菌の状態、プラークの付き具合やプラークコントロール(歯磨き)の状態、食べ物の種類や食べ方特に時間、飲酒や喫煙、全身疾患など。そのファクターは多岐にわたり一人ひとりすべて違います。ですが、その要因が絡み合って、病気になってしまう条件が整っているわけです。
ですので、その状態を改善しなければ、いくら治療をしてもほぼ確実に歯周病や虫歯は再発してしまいます。何度も治療をやり直すことになってしまうわけです。
病気になりやすい環境を改善することが必要でそれが第二の予防なのです。
第二の予防は、病気になったことのない人に対する第一の予防よりはるかに難しく、複雑なのは明白ですね。なぜなら、一人一人、リスクの状況が違うので画一的な予防方法、例えば学校で行われているフッ素洗口などでは対応しきれないからです。
患者さんに合わせた予防プログラムのプランニングと実践する知識と力が必要になります。そしてそれを患者さんにも理解していただく、コミニュケーションの力もいります。それは、なかなか大変で現在我が国の歯科医院ではし切れていないのが現状です。
それに果敢に挑戦しているのがたつみ歯科さんです。
様々なことを学びながら、一つずつ形にしていきたい。理想の医院の方向性を確信できた素晴らしい医院見学でした。
お忙しい中、温かく見学を受け入れていただいた辰巳先生と、私どもの質問に熱心に答えていただいたスタッフさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。
いつも未来を見つめて
「インプラント治療とは」
インプラントとは生体とのなじみが良く、形成外科や移植の分野で幅広く使用されてきた「チタン」を利用した人工歯根を用いた治療法。
人工歯根を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯をつけて噛めるようにする治療。
骨で噛む力などを支えることで成り立っている治療です。
誰でもできるの???
骨が痩せて少ない人にはできないのです!!
(ただし、骨がない人には、骨を増やしたりする方法もあります。)
体が悪い人にもできないことが多いです。
傷が治りにくい病気
血が止まりにくい病気
全身的な病気などもできないことが多いです。
たばこを吸う人もダメ!!! 禁煙が原則です!
せっかく入れたインプラントが骨と付かないことがあります。
入っているインプラントがダメになったりすることがあります。
口の中に無関心な人にもできません。
むし歯や歯周病の治療が終ってない人。
歯を磨かない人。
まずは一般的な歯科治療を終えて、口の中の環境が整った状態ではじめる必要があります。単に歯を失ったらインプラントで治療ができるというわけではありません。
気になる方はかかりつけの歯医者さんにお尋ねください。