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歯周病と糖尿病は“お互いに悪影響”を与える病気です🔥

こんにちは。歯科医師の大藤です。

今回は歯周病と糖尿病との関連性に関しての記事を書こうと思います。

最初にお伝えしたいのが、歯周病と糖尿病は「相互に悪化させ合う」関係にあるということです。

歯周病と糖尿病は、一見すると別の病気のように思われますが、現在では互いに影響を及ぼし合う「双方向性疾患」として広く知られています。歯科と内科の両方で重要視されているテーマです。

歯周病は、歯周ポケット内で細菌感染が持続し、慢性的な炎症が続いている状態です。この炎症により、体内ではTNF-αやIL-6などの炎症性サイトカインが増加します。これらはインスリンの働きを低下させ、インスリン抵抗性を高めることで血糖コントロールを悪化させることが分かっています。

つまり、歯周病が進行すると、糖尿病の管理が難しくなる可能性があるのです。

一方で、糖尿病の方は高血糖状態が続くことで免疫機能が低下し、歯周組織の修復力も落ちます。その結果、歯周病が発症しやすく、さらに重症化しやすくなります。歯周病が「糖尿病の第6の合併症」と呼ばれる理由はここにあります。

また近年では、歯周治療を行うことでHbA1cが改善する可能性も報告されており、口腔内の炎症をコントロールすることが全身の代謝状態にも影響することが示唆されています。

特に2型糖尿病において、歯周病治療により炎症性サイトカインであるTNF-αの減少によりHbA1c値
の改善や炎症マーカーのCRP値が低下することがあるという事が報告されています。
これは、歯周病治療により糖尿病がよくなる可能性があることを示しています。

また、日本糖尿病学会では、糖尿病診療に際して「歯周治療は血糖コントロールの改善に有効か?」という診療上の疑問に対して、「2型糖尿病では歯周治療により血糖が改善する可能性があり推奨される」とし、糖尿病治療において強く推奨する(推奨グレードA)と述べています。
これ以外にも、「糖尿病は歯周病の発症や進行に影響を及ぼすか?」「糖尿病治療は歯周病の改善に有効か?」の疑問に対して、「2型糖尿病患者ではHbA1c6.5%以上になると、歯周炎の発症や、歯槽骨吸収の進行のリスクが高まる」「糖尿病治療により歯周組織の炎症は改善する事がある」とし、歯周病治療、糖尿病治療の双方向からの治療により双方向への治療の有効性を述べています。

糖尿病診療ガイドライン2019より

歯周病治療というと「歯石を取る」「外科処置をする」といったイメージを持たれる方も多いですが、現在は治療の考え方も変化しています。
歯周病の本質は「歯周ポケット内の細菌叢の乱れ」であり、細菌環境をコントロールする低侵襲の治療が重視されるようになってきました。

たとえば、
・原因菌にアプローチする歯周内科的な考え方(歯周内科治療
・薬剤や光を活用した殺菌アプローチ
・バイオフィルムの管理を中心としたメインテナンス

など、身体への負担を抑えながら炎症をコントロールしていく方法が広がっています。

歯周病は「治して終わり」ではなく、「炎症を管理し続ける病気」です。特に糖尿病をお持ちの方、血糖値が気になる方にとっては、お口の状態を整えることが全身の健康管理の一部になります。

当院では、できるだけ侵襲を抑えながら歯周環境を改善していく治療(歯周内科治療)と、再発を防ぐための継続的な管理(サポーティブペリオドンタルセラピー;SPT)に力を入れています。
歯ぐきの出血や腫れ、口の中の違和感など、小さなサインがある場合は早めにご相談ください。

お口の炎症を整えることが、全身の健康を守る第一歩になるかもしれません。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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