子どもの未来を守る!3歳から8歳までの不正咬合ってどうする?
こんにちは!いいじま歯科クリニック勤務医の岩間です。今回は、お子さまの歯並びと咬み合わせについて大切なお話をしたいと思います。3歳から8歳という時期は、お子さまの歯並びの土台ができる重要な時期。この記事では「不正咬合」について、わかりやすくお伝えしていきます。
不正咬合とは、簡単に言うと「歯並びや咬み合わせがずれている状態」のことです。「出っ歯」「受け口」「すきっ歯」などなど…
実は、お子さまの不正咬合は全体の60%以上に見られるとも言われています。放っておくと将来、こんな問題が起こることも…
• 食べ物をうまく噛めない
• 話し方が不明瞭になる
• 歯磨きがしにくくて虫歯や歯周病になりやすい
• 顎関節症の原因になることも
• 見た目が気になって自信がなくなる
3歳から7歳という時期は、まだ顎の骨が柔らかく成長中。この時期に適切に対処すれば、将来の大きな矯正治療を避けられることもあるんです!
不正咬合の予防と対策について、
1. 悪い癖を直そう
多くの不正咬合は、実は日常の癖が原因で起こっています。以下の癖に心当たりがあれば、早めに直しましょう。
• 指しゃぶり:4歳までには卒業させたい習慣です
• 口呼吸:鼻で呼吸する習慣をつけましょう
• 頬杖:同じ側ばかりで頬杖をつくと顎がゆがみます
• 舌の位置:正しい舌の位置は上顎についている状態です
2. しっかり噛む食習慣をつけよう
柔らかい食べ物ばかりだと顎の発達が十分に促されません。年齢に合わせて、しっかり噛む必要のある食材も取り入れましょう。
• 野菜スティック
• 固めに炊いたご飯
• 小魚や昆布など
3. 定期検診を欠かさない
不正咬合は早期発見が重要です。定期的な歯科検診を必ず受けましょう。歯科医院では学校検診よりも詳しくチェックできます。また3歳児検診や学校検診だとむし歯や歯肉炎以外は経過観察となることがほとんどです。お近くの歯科医院への受診をオススメします!
また、子どもの不正咬合の治療時期は症状によって異なりますが、目安としては以下の通りです。
• 3〜5歳:受け口など症状が明らかな場合は早期に開始
• 6〜7歳:永久歯が生え始める時期、多くの不正咬合の治療開始時期
• 9歳以降:上顎の成長が止まる前に治療を開始することが理想的
当院で行っている治療方法としてお子さんの年齢や症状に合わせて、最適な治療法をご提案しています。例えば、マウスピースタイプの装置で、悪い癖を直し、正しい噛み方を促しながら舌の位置や口周りの筋肉バランスを整えるトレーニングを行う治療も行っています。
お子さまの不正咬合対策で最も大切なことは、「早期発見・早期対応」です。顎の骨がまだ柔らかく成長している時期だからこそ、効果的な治療ができます。
「まだ乳歯だから」と思って放置すると、永久歯に生え変わった後に大がかりな矯正治療が必要になることも。逆に、この時期に適切なケアを行えば、お子さまの将来の悩みを減らすことができます。
少しでも気になることがあれば、お気軽に当院にご相談ください。お子さまの健やかな成長と素敵な笑顔のために、私たちがサポートいたします!
また当院では定期的にお口の発育相談会を無料で開催しています。
そこでもより詳しく口腔習癖についてお話ししていますので、ぜひぜひ参加してみてください。 お電話でもご予約受け付けておりますし、このHPからでも応募できます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!