JIADSペリオ6ヵ月コース研修に参加してきました。
こんにちは。いいじま歯科クリニック勤務医の大藤です。
2月18, 19日の2日間、JIADSペリオ6ヵ月コース研修に参加してきました。
今回は「根分岐部病変の対応」「ブタ実習でAPF(歯肉弁根尖側移動術)、FGG(遊離歯肉移植術)」「顎模型でAPF、FGGにおける骨外科処置」について学んできました。
日頃の臨床で頻繁に遭遇する根分岐部病変ですが、対応難しいですよね。治療計画を立てる上でも苦慮する所です。
根分岐部病変への対応として、まず①原因 ②分類 ③診査診断を行い、適切な治療法を選択していくことを学びました。
根分岐部病変の原因は、プラーク因子、解剖学的要因、根管の穿孔、根管由来、咬合由来、歯根破折、合併症や宿主の免疫力など様々です。まずは原因を理解することが大切です。
診査診断は、口腔内写真、プロービング6点法、デンタル、ボーンサウンディング、その他にCTなど様々な検査が必要で、特に分岐部の骨形態を把握する上でCTを撮ることは大切であるということを講師の先生は仰っていました。
治療法の選択では、根分岐部と骨の段差がおおむね2mmという数値が大事で、分岐部の根形態および骨の段差や、有髄か無髄か(根管治療の必要性)、歯冠修復の有無、歯牙の動揺度、患者さんの理解度や協力度、内科的問題を考慮して治療法を選択する必要があることを改めて学びました。
また、メタルコアはオペ前に除去する必要があり、オペ中に除去するとメタルの削片が歯肉に付着して除去が困難であったりメタルタトゥーの原因となることを学びました。
実習ではブタ顎を用いたAPF、FGGを行いましたが、顎模型と比較してよりリアルに歯肉切開、剥離、デブライドメント、縫合の確認ができました。講義で学んだ術式を模型、そしてブタ顎の実習を通してアウトプットができたため、頭の中で術式がよりクリアになりました。
講師の先生も言っていましたが、研修で学んでも臨床でやらないと人は忘れる生き物なので、Let`s do it!の気持ちを大切に臨床で取り入れていきたいと思います。
次回の研修では歯周組織再生療法について学んできます。
今回も研修に参加させて頂き、有難うございました。