Biobloc治療導入セミナー(第3回目)

こんにちは。いいじま歯科クリニック歯科医師の腰越です。

昨年１１月に第三回目の清流塾セミナーに参加させていただきました。１１月はこちらの都合で二日間のうち二日目しか参加ができませんでしたが、とても充実した内容でした。一部ですがご紹介させていただきます。

前回の第二回では、バイオブロック装置のStageⅠの装着・ワイヤー調整について実習で教えていただきましたが、今回は、その後のStageⅢの装着の実習から行いました。

StageⅢの装置は、上下顎同時に使用する構造をしています。装着することで、お子さんの下顎骨を新しい位置関係に誘導し、適応させることで顔貌の前方成長を促す役割をしています。

他にも口腔環境の維持に必要な口唇の形態、機能獲得のためにLip seal、閉口筋の筋肉の在り方、開閉口の正しい仕方、舌の挙上といったポスチャーの獲得を促す目標があります。口腔内では、上顎では両側臼歯部口蓋面がシェルフで覆われており、歯列弓の狭窄を防ぐことができます。下顎に対しても同様で、他には臼歯部歯軸の改善、歯列長径の延長といったことが可能です。保定の役割も担えるでしょう。

使用時間は一日10時間以上の使用を目標とし、使い始めの約半年は食事、運動以外に装着する程度にします。徐々に慣れてきたら、運動時なども使用時間を増やしていきます。

装着中、姿勢の指導、ストレッチ指導を行うこともあります。猫背や頭位を前方位(ストレートネック)にしていると、下顎が後方にひけてしまうため装置をつけていても本来の目標である下顎の位置づけが困難となるためです。発語、活舌のトレーニングなども必要に応じて指導をしていきます。

上下顎に同時に装着するもののため、片顎の装置と比べると調整も作成も難易度が高く、装着タイミングもより慎重に見極めて診断することが必要となります。

実習で実際に装置に触れてみて、複雑な構造に調整もかなり苦戦しましたが、今回も講師である清水先生に丁寧に教えていただきました。

全三回のセミナーを通して得たたくさんの知識を生かしていいじま歯科の診療をもっとレベルアップさせていきたいです。

三回のセミナーを受講し、修了証をいただきました。

ありがとうございました！