ヤマダエンドセミナー第4回 in京都!
皆さんこんにちは
いいじま歯科クリニック勤務Drの渡部です。
本日5月12日、ヤマダエンドセミナーアドバンスコースの第4回を受講してまいりました。
これまで、NiTiファイルの話をブログで何度か書かせていただいておりますが、本日もNiTiファイルの話をしていきます。NiTiファイルは良く変形し曲がりくねった根管を追従してくれることが特徴です。このファイルの登場で今まであきらめなければならなかった難しい根管にも対応できるようになり、根管治療の精度は一気に向上しました。一方でファイルが破折しやすく、使い方を誤るとレッジやジップを作る原因になってしまうことが欠点でした。
ヤマダエンドセミナーでは、根管拡大の際、ほぼ100%NiTiファイルを使用します。これまでは主にNiTiファイルのハンドファイリングを学んできましたが、本日は、エンジンを用いた根管拡大・形成について学びました。エンジンを用いることで切削効率が上がり、処置の効率化、患者さんの負担軽減を図ることができます。ただし人力では再現できない力でファイルを回転させますので、使い方を誤るとハンドファイリングの時よりも器具破折が起こりやすいです。
そこで本日の講義は、なぜNiTiファイルで失敗をしてしまうのか?その原因を理解しよう!というものでした。
最も大事なキーワードは『1.5㎜の法則』と『ファイルの軸』です。
かなりややこしい話になりますので内容は割愛させていただきますが、理論を学び、実際に模型で実習してみることで、今までよくわかっていなかったことが、非常によく理解できました。
今回、使用した模型は、非常に難しい模型で、最初は参加者皆失敗していましたが、その失敗を通じて、なぜ失敗したのかを理解できるとみんな上達し、模型上での操作を成功できるようになりました。
臨床で、模型のような症例に出会う前に、練習ができたこと、理解ができたことは、患者さんにとっても、自分にとってもとてもよかったと思っています。勉強した知識をしっかりと日常臨床に活かしていきたいと思っています。
いつも大変勉強になる研修会ですが、今回は特に自分の中で得られたものが大きいと感じており、明日からの臨床に活かせることをたくさん吸収できたと思います。
また実技では自分の未熟さを大いに知ることができ、スペシャリストになるためにはまだまだ自己研鑽が足りないことを痛感させられました。やっぱり講師の先生方はすごいです。自分もそこに追いつけるように自分の時間とお金と労力を投資していきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。