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ヤマダエンドセミナー アドバンスコース第5回を受講してまいりました!

皆さんこんにちは、いいじま歯科クリニック勤務Drの渡部です。

本日はヤマダエンドセミナーアドバンスコースの第5回に参加してきました。2月から参加を初めて、あっという間に折り返しを迎えてしまいました。参加当初徳選べると、自分の根管治療に関する知識がかなりアップデートされているのを実感しています。

2月はとても寒かった京都も、7月になると焼けるような暑さでした。非常に魅力的な場所ですが、冬は寒くて、夏は暑い。住むには大変な場所ですね。

さて、今日も今日とて根管治療について学んでまいりましたが、今回のセミナーのテーマは『外科』です。外科的歯内療法と言われる分野の治療になります。一般的に根管治療において歯茎を切開したり、縫ったり、骨を削ったりといった行為は伴いません。根管の中を専用の器具や薬剤で無菌化し、治癒を目指します。根管治療の考え方はかなりシンプルで、治療の可否は、根管内の細菌を徹底的に取り除けたかどうか決まります。しかしながら、それらの根管の中にはどれだけ上手な歯科医師ができる限りの力を尽くしても、直しきれないものも存在します。そんなケースに関しては、外科処置を併用した治療法の助けが必要な場合がほとんどです。

本日は

① 外科が必要な症例とはどんな症例か?

② 具体的な外科的歯内療法の手技

③ 症例による器具や材料の使い分け

以上の3点をメインに学んでまいりました。

 

① 外科が必要な症例はどんな症例か?

・慢性的な症状やサイナストラクト(できもの)が治らないケース

・治療後も根尖病変が拡大していくケース

・フェネストレーション

・再根管治療ができないケース

・X線不透過性異物の除去が必要なケース

・著しい過剰根管充填

・根尖性破折のリペア

 

上記に該当する症例は、一般的な根管治療だけでは治癒が難しく、外科的歯内療法の適応症例と言われています。

さて、それらの難治症例を直すための、外科的歯内療法とはどんな治療なのでしょうか?

② 具体的な外科的歯内療法の手技

本日は顎の模型を用いて、手技を学びました。

模型はこんな感じです。この1本だけ白っぽくて色の違う歯が今回、要治療歯として想定されている歯です。

 

歯茎を切開する前にまずは、病巣の場所の確認です。外科的歯内療法の適応症になるような歯は、病巣に皮質骨が破壊されているケースが多く、歯肉の上からファイルをさすとズブズブと入っていきます。

病巣の位置を確認したらいよいよ切開ですが、切開のラインも考え方によって様々です。今回はこんな感じで切開しました。切開して歯茎を剥離していくと、骨が見えてきますが、先ほど確認した病変の部分にはコツがなく、ぽっかり穴が開いているのがわかります。実際の臨床でもこんな感じです。本当によく出来ている模型だと思います。

専用の器具を駆使して、この病変を取り除いていきます。病変は感染源のたまり場なので、これを取り残さずにきれいにできるかどうかが外科的歯内療法の成功に大きくかかわってきます。

 

悪くなった部分を取り除いたら、ぽっかり空洞になりますので、その空間は人工の骨補填材で埋めてあげます。そうすると、きれいに治ってくるそうです。骨補填材の使い分けや混ぜる液体成分を何にするかも治癒に大きく関与する要素みたいです。非常に勉強になりました。

最後は切開して開いたところを縫合して終わりです。縫合の実習は今回はおまけ程度でした。

 

③ 症例による術式や材料の使い分け

すべての症例で、最終的な治療の目的やゴールはほぼ変わりませんが、その中で、切開線のデザインが変わったり、骨補填材の種類を変えたり、考えるべきことがたくさんありました。

すべての症例を同じように治療をしても、上手くいくものは上手くいくけど、上手くいかないものは上手くいかないという運任せな診療になりかねないので、専門家にエビデンスに基づく根拠のある知識を教わることができて本当に良かったです。

 

お昼はみんなでランチに行きました~

全国各地からいろんな先生がいらっしゃっているので、各々の医院の話やプライベートの話など楽しい時間を過ごすことができました。

キッチン華という洋食屋さんにお邪魔したのですが、料理がものすごくおいしかったです。

皆さんも京都に行く機会があればぜひ行ってみてください。

 

今回のセミナーもめちゃめちゃ楽しかったですし、知識の整理と技術の習得ができればより多くの悩める患者さんを救うことができると確信しています。日々自己研鑽に励み、医院にとっても患者さんにとっても頼れる歯科医師に成長していきたいと思います!このような機会を与えてくださった院長先生はじめ、医院の方々、講師の先生方に感謝です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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