ORF Symposium 【CAD/CAMによるインプラント補綴】
こんにちは いいじま歯科クリニック 副院長の高瀬です。
シンポジウムの内容をご紹介しております
最先端のCAD/CAM固定性補綴
どこまでできることになっているのか?論文と照らし合わせる形で話が進んでいきました。
〇1/4顎の光学印象精度は非常に良い。
〇範囲が広いほど精度が落ちる。
これらの補正がこれからの課題とのこと
→これを解決している技工所もある。世界レベルで最高精度の技工ができている技工所、様々な経験と研究から撮影手技にもテクニックがあり、データの扱い方にもテクニックがあり、製作にもテクニックがあり、今回の講演の方が内容的に遅れているところもあった。(論文などになっているものではないので、あくまでも1技工所の技術として保有しているものになります。)
〇壊れるように作る→インプラント体に負担をかけないこと。上部構造で壊れることで守る意味合いがある。これが現在のCAD/CAM技工の基本的な考え方。
1クラウン・1タイムコンセプト
〇埋入時に印象を採って補綴物を製作する。1回法のフラップレス手術で行うことで早期に上部構造を装着して軟組織の保全を図る。
〇取り外しを少なくすることで軟組織を保全する→繰り返し外すとシールされている歯肉が壊れてしまう。これを極力少なくすることが有効。
〇セメントによる影響は大きい→歯肉貫通部の下方に向かうにしたがって、セメントは取れなくなる。可能な限りスクリュー固定をベースに考える。
〇歯肉貫通部にメタルを使用せずジルコニアを使用することが有効
→この考え方もこれまで様々なところで同じような話が話題となってきたいたが、ジルコニアを利用した上部構造体を製作することでこの考え方を活かせるようになってきていると感じます。
デジタルか?アナログか?
〇今回の講演の中では小さい技工はデジタル、大きいものはアナログという区分けをしていた。論文的な解析ではこの結論に至っている。
〇Tiベースに接着で装着前に作業することで安定した接着が可能、そのためスクリュー固定式がベストである。大きなものでも可能な限りそのような構造でエラーを補正しながら行っているのが現状。