Myobrace®併用装置 BWS実習セミナーに参加しました。

こんにちは。

いいじま歯科クリニック　歯科医師の腰越です。

 

先日、オーティカプロモーション主催のMyobrace®併用装置・BWS実習セミナーに参加させていただきました。講師は岡本歯科医院院長・岡本高太郎先生です。

BWSとは、MRC治療で当院でも取り扱っている前方拡大装置です。上顎の両側大臼歯にバンドを装着し、ワイヤーにより前方への拡大を行います。

 

今回のセミナーはBWS装置の適応時期や使用目的などの概論から始まり、ワイヤーを実際に調整する実習までが行われました。

BWSの使用時期は基本的に８歳以上のお子さん(例外で早い時期に使用する場合もあります)であり、顎が後方へ成長を開始する時期に合わせて装着します。

同時にマイオブレイス(トレーナー)を併用することで口腔内の軟組織による障害を除外し、トレーニングで不正歯列の根本的な原因となる機能習癖を改善してBWS装置での舌のスペース確保を邪魔しません。

 

 

注意しなければならないのは、併用するマイオブレイス装置を正しい方法で使用できているお子さんでないと効果が発揮されません。そのため5～6歳頃からMRC治療を開始し、マイオブレイスの正しい使用法とトレーニングにより正しい鼻呼吸を習得して、8歳頃の適応年齢になってからBWSを使用する流れが理想的です。

 

概論のほかに本セミナーでは実際の症例を交えてBWSについて詳しく講義していただきました。また、実際に適切なワイヤーの調整方法を実習しました。萌出途中の歯もある時期のため、ワイヤーを適切な位置にあてるようにしないと目的とは違う方向へ拡大してしまったりするので、高い診断力と技術が求められます。

今回のセミナーを受けて、BWS装置についてより知ることができ、ワイヤー調整の適切な方法もまだまだ難しいところはありますが理解を深めることができたと思います。得た知識と技術を取り入れて当院のMRC治療をもっと充実したものにしていきたいと思います。

参加させていただきありがとうございました。