第61回日本小児歯科学会大会へ参加いたしました
こんにちは いいじま歯科クリニック勤務医の腰越です。
先日5月18・19日に日本小児歯科学会に参加させていただきました。
一昨年より新潟大学小児歯科学分野の社会人大学院生として在籍させていただいており、今回は大学院生としての参加です。
学会ではわたしも発表をさせていただきました。たくさんの先生方の前で発表をすることに緊張しましたが、とても貴重な体験をさせていただけました。きっと一生忘れられないと思います。
学会の間は小児歯科関連の講演やセミナー、ほかの先生方の発表がたくさん開催されているので、たくさんのお話を聞くことができ、濃密な2日間を過ごすことができました。
印象に残っている話を一部ご紹介しますと、ここ数年のコロナ禍の影響でお子さんの口腔内の清掃状態が今後悪化、う蝕(むし歯)が増加するときがくる可能性が高いということを聞きました。
マスクにより見た目をあまり気にしないことで歯磨きの回数や精度が下がること、マスクで口呼吸になり口腔内が乾燥、唾液が減ることで歯肉炎や歯垢付着率が上がることが原因としてあげられていました。また、コロナ禍による休校によりスポーツクラブに入るお子さんが増えることもあげられていました。スポーツ飲料を飲む機会も増えるからだそうです。
中には、マスクをしているとコロナウイルスの予防だけでなく虫歯菌も口腔内に入らないから、マスクをしていれば虫歯にならないと勘違いしている保護者の方もいるとか!
これからは、ご家庭でのセルフケアはもちろん大切ですが、むし歯を見逃さない、プロフェッショナルケアでのむし歯予防の重要性もさらに増すことになるようです。わたしたち歯科医師もいっそう気を引き締めなければなりませんね。
参加の機会を与えてくださった新潟大学小児歯科の先生方、数日医院をあけさせていただくことになっても快く送り出してくださった院長先生やスタッフの皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。学んだことを還元する形でお返しさせていただきます。ありがとうございました。