ヤマダエンドセミナーを受講しました。
皆さんこんにちは
いいじま歯科クリニック勤務医の渡部です。
先日、【ヤマダエンドセミナー ベーシックコース】を受講して参りました。全6回、毎月一度、東京で開催されるセミナーです。今回はその第3回でした。
セミナーの内容は、『根っこの治療』を成功に導くための知識と技術を習得しようというものです。
ところで、この記事をご覧くださっている皆さんは、『根っこの治療』と言われてピンとくるでしょうか?虫歯にはいくつかの段階があります。ごく初期の削らなくてよいものから、歯の神経組織(歯髄)にむし歯菌が到達して、根っこの先に膿が溜まってしまうものまで様々です。
セミナーで勉強している『根っこの治療』は、歯髄まで及んだ虫歯を取り除き、痛みや腫れを治す治療です。よく『神経の治療』と説明されることもあります。専門用語で根管治療と呼ばれ、この治療は、根っこの中の根管と言われる細い管の中にたまった細菌をどれだけ取り切れるかによって、治療の成否が決まるといっても過言ではありません。
そんな根管治療は、歯科治療の基本中の基本であると同時に、最も難しい治療のひとつであると私は思います。その理由はいたって単純です。根管の中は、目で直接見ることができないからです。いわば、手探りで病気を治さなくてはならないということです。もちろん、レントゲン写真で、ある程度は根っこの状態を把握することが可能ですが、その情報だけですべての治療を成功に導くのは困難です。
そこで必要となってくるのが、知識と技術です。根管のどの部分に細菌の取り残しが起きやすいのか、その取り残しをなくすためにはどうやって器具を操作すればいいのか、などなど。知識と技術がそろって初めて、患者さんの痛みや不快感を取り除くことができるのです。
セミナーでは根管を想定した透明な模型や、本物の歯を用いて練習をしています。透明な模型では根っこの中で器具がどんな風に動くのか知ることができ、本物の歯を用いた練習では、実際の治療を想定した歯の削り方や、根管の中で器具を操作したときの感覚を確かめることができます。
勉強すればするほど、歯科治療の奥深さ、難しさを痛感させられますが、必ずものにしたいと思います。次回はどんなことを学べるのか楽しみです。ここまで読んでいただいた皆様、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。また、お会いしましょう。