JIADSペリオ6ヵ月コース第2回目に参加してきました!
いいじま歯科クリニック勤務医の大藤です。
12月17, 18日の2日間、JIADSペリオ6ヵ月コース第2回目に参加してきました。
第2回目では「歯周治療におけるモチベーション、信頼関係の確立」「Modified widman Flap(フラップ手術)」「Apically Positioned Flap(歯肉弁根尖側移動術)」について学んできました。
講義を受けていると、スライドには出てなくても講師の先生がいう言葉がとても心に響くことがあります。
・すべての患者さんは「知らない」というところからスタートする。患者さんの「知らない」は我々が思っている以上に「知らない」ということ
・患者さんの「分かった」は「分かっていない」 などです。
JIADSの長期症例の背景には患者さんとの信頼関係、モチベーションがあり、歯周治療を行うにあたり、患者さんの悪い部分を説明してから治療を始めるのではなく、「健康な状態」を見せてそれから「悪い状態」を見せる。健康な状態と対比して説明をしないと患者さんは自分の何処が悪いのか分からないし、患者さんの歯周病治療のイメージと実際の治療のズレが生じた状態で進んでいく事になるので、患者さんの歯科治療に対する意識の変化や信頼関係の構築が難しいということを学びました。
また、治療を行う上で患者さんに対して歯科医師がやってはいけないのが「説得」であり、「説明」⇒「理解」⇒「納得」のプロセスが大切で、このプロセスを踏まず最初から「説」「得」をするのは信頼関係の構築には繋がらないということを学びました。
また、実習では「Distal wedge上顎前歯部の「Modified widman Flap」と下顎臼歯部の「Apically Positioned Flap」を行いました。
切開線の設定から切開、剥離、縫合の仕方、症例に応じた術式の選択や手技といった部分をしっかりと学ぶことができました。
今回学んだことが風化しないように、しっかりと臨床に落とし込んでいきたいです。
今年の研修はこれで終わりですが、年が明けてすぐに第3回目の研修が始まるので、今後も頑張っていきたいと思います。