顎関節の研修会 in 山形
皆さんこんにちは
いいじま歯科クリニック勤務医の渡部です。
3月22日に、当院院長の髙瀬と一緒に、山形県山形市の医療法人彩優会ティーズデンタルオフィスさんにお邪魔し、プライベートセミナーに参加してきました。
彩優会さんには、理事長先生はじめ、勤務医、スタッフの皆さんにも普段から大変よくしていただいており、今回もご厚意でセミナー参加をお許しいただきました。
今回は埼玉から外部講師の先生をお呼びしてのセミナーでした。
今回の講師の先生は、埼玉県大宮市でご開業、2件の分院展開もされており、歯科のスタディグループでも大変ご活躍されている。石幡一樹先生でした。
石幡先生は、日本人の国民病ともいえる顎関節症の治療におけるエキスパートの先生です。また、顎関節症だけでなく、義歯やインプラントといった失ってしまった歯の機能を取り戻す欠損補綴治療も大変上手で、若くして臨床、学術ともに非常に秀でた先生です。

この度は、顎関節症にスポットを当ててお話をしていただきました。
顎関節症は、歯科疾患の中で、虫歯や歯周病と同じくらい身近で、その癖に治療法がいまいち確立されていない厄介な分野と言えます。
一応標準的な治療方法は、ガイドラインに掲載されているものの、その多くが疼痛の除去や開口制限の改善がゴールで、関節雑音の除去には至らず、ひどい場合は疼痛や違和感が残った状態でフィニッシュとなるようなケースもあります。
顎関節症はセルフりみってぃんぐディジーズともいわれ、多くのケースが経過観察によって症状の軽減を認めます。その一方で再発も多く、調子のいい時と悪いときを行ったり来たりする疾患で、一生のお付き合いが必要。これまではそう教わってきました。
今回の石幡先生のご講演では、そういった現在の顎関節治療の限界を打ち破るようなお話を聞くことができ、本当に目からうろこでした。
本日の内容としましては
①顎関節症の仕組み
顎関節の主な原因は、咀嚼筋・顎関節系への過大な負担
要するに咀嚼筋を含む顎関節回りの組織に対し、負荷をかけすぎることです。
なぜそれが起きるかというと、偏咀嚼、TCH、その他の悪習癖(頬杖、うつ伏せなど)が原因で、顎関節や周囲筋への負担が増加するといった内容でした。
負担が許容範囲を超えると、痛みが出たり、顎が開かないなどの症状が発現し、日常生活に支障が出ます。こういった部分をわかりやすく説明してくださいました。
②顎関節症の治療法
顎関節症の仕組みが分かったところで、その症状を改善するための臨床的なアプローチの仕方を実際の症例を交えてお話してくださいました。
これまで教科書で学んできた顎関節症の治療法は、主に対症療法でしたが、今回の石幡先生のお話では、きちんと整理された理論の中で、原因療法についても教わることができ、非常に有意義だったと感じています。
③実際の治療デモ
講義が大変分かりやすかったことで、すっかり理解したつもりになるのが勉強会あるあるですが、今回は、座学の後すぐに診療室でのデモがあり、知識の反復を行うことができましたし、その場で石幡先生に質問もたくさんできて、近い距離感で学びを深めることができました。

石幡先生のお話は終始論理的で、これまで、顎関節症の治療で不安になっていた部分が、たちまち整理され、頭の中がすっきりしました。
また、考え方が非常にシンプルで、経験の浅い歯科医師でも明日から実践できる内容がたくさんあり、臨床にすぐ生きてくる大変貴重なお話をしてくださいました。
また、顎関節症治療に用いるボツリヌス治療のデモ、顎関節症治療のマウスピースの調整方法のデモと実際の臨床手技を目の当たりにできたのは、イメージもわきやすく、何より石幡先生がめちゃめちゃいい人でした。
常に質問しやすい状況を作って下さり、分からないことがあってもすぐに解決しながら講義を受けることができました。

こういった貴重な機会をくださった彩優会の皆さん、石幡先生とご同行頂いたスタッフの方、当院院長に本当に感謝です。


