歯科基礎知識のブログ

知覚過敏

2016年04月16日

皆さんは知覚過敏という言葉をご存知でしょうか?

最近は歯磨き粉のCMでもよく出てくる単語なので知っている方も多いかと思います。

今回はこの知覚過敏についてお話しさせて頂きます。

 

<知覚過敏とは>

虫歯でもないのに歯がしみるといった症状がある場合、知覚過敏の可能性があります。

では、虫歯の痛みとの違いは何なのでしょうか。

知覚過敏の症状は『一時的な痛み』であることが特徴です。なので、持続的にしみたり、痛みが出る場合は虫歯である可能性が高いです。

そもそも知覚過敏はどこがしみているでしょうか?

知覚過敏は正確には『象牙質知覚過敏』と言います。そうです、この象牙質という部分が歯の神経にしみや痛みを伝えているのです。

歯の1番外側にはエナメル質という固い層があり、その次に象牙質の層があります。ですから、何らかの原因でエナメル質に傷がつき、象牙質が露出してしまった場合に、しみや痛みが出てくる可能性があります。また、歯の根っこの面はエナメル質がなく、1番外側が象牙質なので歯ぐきがやせ、根っこの面が見えてくると直接象牙質に刺激が伝わることになります。象牙質には無数の小さな穴(象牙細管)があいており、そこから刺激が神経に伝わりしみや痛みがでるのです。これが知覚過敏のメカニズムです。

 

<知覚過敏の原因>

知覚過敏には様々な原因があります。

①間違った歯磨き

 力任せに歯磨きをすれば当然表層のエナメル質に傷がつき象牙質が見えてきます。です

 から歯磨きする時は力を入れすぎずに優しく磨いて下さい。

②歯磨き粉

 歯磨き粉には研磨剤が含まれています。普通に使用する分には問題ありませんが1回に

大量に使用するなど間違った使用法で行うと、研磨剤によりエナメル質が傷つくおそれ

があります。

③歯ぎしりや過剰なくいしばり

 歯ぎしりや過剰なくいしばりをすることにより、歯と歯茎の境目あたりのエナメル質に

ひびが入り、表面が剥がれてくることがあります。見た目上は凹んだような感じになり

ます。エナメル質が凹めば中の象牙質が見えてきて、そこから刺激が伝わります。

④歯周病

 歯周病で歯茎が下がると根っこの面(象牙質)が見えてきて直接刺激が伝わることにな

ります。

このように知覚過敏には様々な原因があり、他にもいくつかあります。

要するに象牙質が見えてくるようなことが原因となるのです。

 

<知覚過敏対策>

まずは原因を把握し、それを除去することが大事です。処置をしたとしても原因が除去されなければ同じことを繰り返します。ですから、歯磨きの仕方が間違っている方や歯ぎしりをする方など、それを直していく必要があります。

では、実際に象牙質が見えてきてしまっている場合はどうしたらよいのでしょうか。

方法はいくつかあります。家で出来るのは知覚過敏用の歯磨き粉を使用することです。どうしても忙しくて歯医者に来られない方はまずは使ってみてください。

次に歯医者でやることですが、表面への薬の塗布を最初に行います。それでもなかなかしみが収まらないとなると次の段階として象牙質が露出している部分を材料(プラスチックなど)で埋めます。それでも収まらないと最終手段で歯の神経をとることになります。このように知覚過敏の処置は段階ごとに行います。

 

読んで下さった方の中で知覚過敏かもとお思いの方は是非一度ご相談下さい。

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