歯科基礎知識のブログ

自分の歯(天然歯)とインプラントの違い

2013年05月14日

自分の歯とインプラントの違い

インプラントは「第2の永久歯」などと言われ、歯を失った場合に歯を補う治療法のひとつです。もとあった歯のように見た目がきれいに治療でき、自分の歯と同じように噛むことができるという特徴があります。

それでは「自分の歯(天然歯)」と「インプラント」に違いはあるのでしょうか?111.JPG

 

○自分の歯(天然歯)

特徴1:歯根膜(しこんまく)の存在 (図①)

 歯は顎の骨の中に植わっています。歯と骨の間には「歯根膜」と呼ばれるクッションのようなものが存在します。これはかみ合わせたときの力をコントロールする役割を果たしています。また、無理な力がかかった時には回避する役割も果たしています。

 

特徴2:歯肉が頑丈(図②)

 歯根面に対して垂直的な線維が存在することで歯と歯肉は付着する構造となっています。

 

特徴3:抵抗力がある

 歯肉、骨、歯根膜の三方向からの血流供給があり、細菌の侵入に対して抵抗する能力があります。

 

○インプラント

特徴1:歯根膜がない(図③)

 骨とインプラントは直接接触しています。インプラントは骨にしっかりと支えられ、動くことはありません。「動かない」ことがインプラントの最大の特徴です。動かない=インプラントの安定であり、口の中で機能できる重要な要素です。

 

特徴2:天然歯に似た歯肉形態が得られる(図④)

 天然歯にみられる垂直的な線維は存在せず、水平的な線維が存在します。形態的には天然歯に似た形態が得られ審美的な回復も可能です。しかし歯肉とインプラント体の付着は弱いため、しっかりとした管理を行う必要性があります。

 

特徴3:抵抗力が弱い

 天然歯に比べると歯根膜がないため血流供給が少なく、抵抗力は弱いです。いったん炎症が進行すると天然歯より早く進行することが多いです。

天然歯とインプラントの特徴を挙げましたが、天然歯に勝るものはありません。しかし、不幸にも歯を失ってしまった時にはインプラントが歯を補う治療法のひとつとして有効であることは示されています。インプラントは歯と異なる構造であることを理解していただき、治療を受けられることをお勧めします。

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